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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


エルサルバドル、ネスレで良い結果が出る。解決策が交渉され対立終結

Posted to the IUF website 09-Jul-2003





IUFは先にエルサルバドルの加盟組合であるネスレ労組(SETNESSA)に対する連帯行動連帯行動を要請していた。この組合はイロパンゴにあるネスレ・インスタント・コーヒーの労働者を組織化しているが、ここで従業員は4月8日に生産移転のために4月末付けで工場が閉鎖されると通告された。経営者は同時に国内法で規定される最低補償に加え、2か月分の賃金を支払うと述べ、組合が今年いっぱい労働協約の期限が終結するまでこれが尊重されるべきであると求める交渉を拒否した。

交渉を行わずに、ネスレは労組事務所が中にある工場の門を閉鎖した。そしてもし労働者が2か月分の賃金の補償に合意する旨個別に署名しなければ、これさえもその権利を失うと述べた。そして工場を占拠する組合を起訴した。組合にとってこの占拠は労働者が組合事務所に立ち入ることができるようにするための必要な手段であった。組合事務所で交渉するための運動を続けた。

IUFラテンアメリカ地域書記局はネスレの傲慢さを非難し、会社に交渉を求め、活発なキャンペーンを開始した。本部書記局は国際支援を要請し、国際レベルの雇用条件、労働条件に影響を与える戦略的な決定を行うにもかかわらず、世界の労使関係に関するレベルでの企業責任を否定するネスレの態度を非難した。

主に国際的なキャンペーンによって生み出された圧力が現地の経営者に最終的に有意義な交渉を組合と行わせたようである。その結果7月2日にSETNESSAは、組合の主要な要求に見合う合意を結ぶことができた。労働者は勤続年数に応じて補償を受け取る。これは勤続20年で最高20ヶ月の賃金である。これに加え3ヶ月分の賃金が全労働者に支払われる。そして7万5千米ドルの一時金がこの闘争を持ちこたえた35名の組合員に公平に分配される。

これに加え、会社は工場内の組合事務所を占拠したことから組合を告訴していたが、これを取り下げることに合意した。