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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


イラク強力な組合なくして民主主義あらず

Posted to the IUF website 13-Jun-2003





国際労働者教育連盟 (IFWEA)は、5月31日-6月1日にノルウェーのオスロで開催した執行委員会でイラクにおける民主的な労働運動を構築するための国際労働組合の支援継続の必要性に関して以下の決議を採択した。IUFはこの行動要請を承認する。

サダム・フセインが支配したバース党独裁政権の崩壊を通じてイラクで新しく生み出された状況は民主的な国際労働運動にとって挑戦を呈している。

バース党国家体制の崩壊は彼らが支配していた労働組織の崩壊でもあった。これはまだ労働者自身が支配する真正な労働組合に取って替わられていない。この重要な転機において、イラクの労働者は自分たちの権利を守り、利益を主張することのできる組織を持っていない。

同時に米国・英国占領当局とその同盟国は彼らが破壊したイラク経済とインフラストラクチャーの再建を行うために多国籍企業を招聘している。これらの企業の多くは反組合政策や行動で悪名高い企業である。必然的にイラクの労働者は自分たちの権利を主張した際に、これらの企業と対立することになるであろう。

バース党政権の崩壊の前、またそれ以来イラクで台頭している政治力は、大部分の民主的な労働運動にとって、また事実民主的な市民社会にとって敵対的なものである。これらは国家主義者、宗教上の過激主義者、占領当局が支援する自由市場アジェンダの保守主義勢力である。

イラクの労働者がこれからの闘争にまた彼ら自身を効果的に擁護できる組織の再構築の尽力に対し大々的な国際支援を受け取らなければ、一党独裁政権の犠牲者になったあとでまた戦争の犠牲者になるリスクがある。民主的な国家の労働者組織はイラクの人々が現在即座の人道的なニーズに焦点を当てていることを支援したい。基本的な政治、社会問題を語る時が来た。

IFWEAは、

· イラクの労働者への連帯を表明し、彼らの独自の民主組織を構築するあらゆる努力に対し支援を約束する。
· 法律の規定の実施と、代表公共当局および機関の確立に加えてイラクの民主主義の確立にとって労働者自身が支配する独立の労働者組織の開放された活動が必要であることを宣言する。
· 独立した民主的で非宗教的な女性組織や人権組織、福利厚生と連帯組織、教育機関、協同組合などの民主的な市民社会の全機関の確立と発展のための支援を約束する。
· 民主的な労働者教育の発展の重要性を強調し、適当な活動や機構を支援することを約束する。
· 米国政府および英国政府に対し、イラク在住の同国の代表者に基本的な労働者の権利、特に労働組合を組織する権利、団体交渉権、ストライキ権の尊重の実施を指示するよう要請する。さらに、イラクの今後の政府が同じ権利を尊重し過去84年間に前政権が批准した57のILO条約を法的に有効と再度認め、実施するよう要請する。