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新スロバキア労働法―スロバキア労組ある程度の成功を収める

Posted to the IUF website 02-Apr-2003





IUFスロバキア加盟組合は同国の労働法抗議キャンペーンに参加し、その役割を果した。IUF地域組織EFFAT-IUFは、スロバキア労働運動がキャンペーンを行った後で、次のような本文を加盟組合に送った。

“スロバキア政府が2002年4月労働法の大幅な改正を提出した時、その意図と目的は“高スピードの手続き”ということのみであった。労働組合は即座にその見解をはっきりした方法で知らしめた。労働組合は、政府が改正法案を提出する前に社会パートナーとの協議を行わず、突然これを出したやり方を不服としていたので、KOZは2月26日にストライキを行う用意であると示唆した。

これらのできごとと同時に、組合は政府提案を検討する専門家グループを設置した。このグループの作業は成功したようである。というのは三者構成による交渉が相当行われ、数日前に労働省から政府に新労働法に関する一連の合意結果を提出した。

政府の原案に組合が達成した最も重要な結果は以下の通りである。

・ 最低賃金は維持されること
・ 職業紹介所のライセンスは現行保留され、個別の雇用法を設立する目的で後日、討議を行う。
・ 特定の労働者グループ(有害な職業の労働者等)の追加休日規定は維持されること。
・ 2及び3交代制の労働時間の計画された延長は排除された。37.5時間制度が維持されること。
・ 労働組合の職業安全衛生基準の監視は維持される。
・ 企業内の労働時間変更は労働組合/労使協議会の合意を必要とする。
・ 通告期間と補償は労働組合が容認できる形式に修正された。

未解決の問題は労働者代表の組合休暇および企業内で並行して存在する労使協議会と労働組合の権限の割り振りである。

三者構成協議会で達した現在の合意にもかかわらず、組合は使用者側が議会の立法手続きにこれに従わないよう影響を与えようとするかもしれないとして、警戒を怠っていない。

スロバキアの労働組合は組合による迅速なゆるぎない対応が可能でかつ成功を収めることを証明した。また、関連のない規定は最初から除くようにこのプロセスにILOを直接介入させることに成功した。

社会パートナーの間で確立された合意に議会が従うかどうか見守る必要がある。