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労働者代表を釈放せよ! 中国で労働者の権利活動家が“破壊”の罪で裁判にかけられる。

17-Jan-2003





中国北東の産業都市、遼陽の大規模な労働者抗議行動の2名の指導者が1月15日“破壊”の罪で裁判にかけられた。これは死刑の求刑もありうる罪である。他に2名の労働者指導者も投獄され、昨年3月に警察が抗議行動を粉砕するために介入してから彼らの権利は常に侵害されている。絶頂時には遼陽のデモに何万人もの労働者が加わった。労働者が広げる横断幕は道中に“労働者代表を釈放せよ!”“返してもらう金があるのは罪ではない。“と訴えた。

レイオフされた何千名もの遼陽合金鉄工場の元従業員たちは、昨年の春、1995年に遡る問題であるが、工場経営者が(一時は12,000名の従業員を擁していた) ボーナスを正当化するために偽の収益報告書を出したことに端を発する未解決の労働者からだされた苦情の問題に抗議するため公共デモを行った。同時期に会社は従業員の年金と医療手当ての支払いを中止した。2000年に工場労働者は未払いの賃金をもとめて一連の公共抗議を行った。一方経営側は、計画的に会社の金を略奪、横領した。翌年、工場は正式に破産を宣告した。2002年3月、警察が破産“交渉”の間工場の周りに配置されていて、合金鉄労働者の指導者は投獄された。合金鉄労働者に他の製造工場の労働者が加わり、地元の共産党リーダーがテレビで遼陽には失業者がいないと高らかに宣言している時、労働者は通りに繰り出した。労働者はデモを続けた。つねに平和なものだった。そしてもっと多くの指導者たちが逮捕された。

逮捕された4名の抗議行動の指導者は、最初は違法集会の罪を負わせられた。彼らは、Yao Fuxin, Xiao Yunliang, Pang Qingxiang and Wang Zhaomingである。 しかし1月15日、 Yao FuxinとXiao Yunliangはもっと重い“破壊”の罪で裁判にかけられた。かれらの刑の判決は公になっておらず、またPangとWangへの正確な罪状も公にされていない。

遼陽の労働者が起訴された仲間に連帯を示すのを止めるために抑圧がされているが今のところこれは失敗している。香港に本拠地を置くチャイナレーバーブルティン(CLB)は1月15日以下のように報じている。

裁判所の近くに住む遼陽の労働者はCLBに対し、今朝、裁判が行われている裁判所の前の車と歩行者の通行を警察の車が封鎖した話している。今日遅くに遼陽合金鉄工場の他の労働者はCLBにYaoと3名の3月の抗議の指導者、Xiao Yunliang、Pang Qingxiang、Wang Zhaomingの釈放を求めて闘いつづける労働者の指導者たちの電話線が今日切られたと語った。またこれらの指導者の家族は自宅で警察官に1日中詰められている。12月31日に失踪したWangは自宅に戻っているが、裁判について話し合うな、また外部と連絡を取るなと警告されている。

4名の労働者の指導者の起訴は中華全国総工会(ACFTU)の役員によって支援された。ACFTU副会長と第一書記のZhaug Junijuは、最近開催された共産党大会で、遼陽市当局も遼陽考案局も抗議行動者の暴力的行為について何の申し立てをしていないにもかかわらず、Yao Fuxinが車を爆破したと報告している。ACFTU会長Wang Zhagou宛ての1月10日付の書簡で、ICFTU書記長のガイ・ライダーは以下のように述べている。「昨年6月のILO理事会の選挙で、ACFTUの候補者がILO労働者グループの副委員に選出されました。それにもかかわらず、貴組織は中国労働者が自分たちの権利を勝ち取るために苦闘しているのに直面した際、彼らが自分の組合員であるにもかかわらず、起訴された者を擁護し、彼らを代表して話しをすることを拒否するばかりか、彼らに悪く働いています。」

戦いは続く。遼陽の労働者の指導者への起訴といやからせを全て止めるために中国政府に圧力をかけるため国際的なプレッシャーが必要である。メッセージを送る時間を是非とっていただきたい。下記のメッセージを例として使用してください。送ったメッセージを書記局までお送りください。皆様の連帯と支援に前もって感謝いたします。

遼陽の4名および中国の他の独立労組と労働者の権利の活動家の状況についての定期的な情報はChina Labour Bulletin のホームページで見ることができる。

ILO理事会にACFTUが労働者グループのメンバーとして選出された記事を読むには(英語のみ) ここをクリック


中国政府へのメッセージ例


Mr. Jiang Zemin (江沢民)
President of the People's Republic of China Beijingshi
c/o Ministry of Foreign Affairs
People's Republic of China
Fax: + 86 10-65 96 11 09

拝啓
江沢民国家主席

1月15日のYao FuxinとXiao Yunliang両氏が“破壊”の罪で裁判にかけられたことを深く憂慮するため書簡をしたためております。両名は、Pang Qingxiang氏と Wang Zhaoming氏と共に工場経営者の違法行為および賃金、年金、失業手当ての問題に抗議して大規模なデモを行った後で逮捕されました。市当局からも警察からも暴力の証拠は上がっていません。実際、この者たちは国際契約およびILO条約で保証されている民主権、労働組合権を行使しようとして有罪となったのです。

我々はこの4名に対して与えられた罪状と有罪判決をすべて撤回するよう要請し、また遼陽抗議者に関する労働者とその家族への脅かしを嫌がらせを止めるよう要請します。
敬具