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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


FLAI-CGIL、イタリアのトマト畑の搾取を止めるためのキャンペーンを開始

Posted to the IUF website 24-Aug-2009



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真っ赤な金-現実から真実へ

毎年夏になると、労働者派遣業者がトマトの収穫のために約5万名の移民労働者をイタリアに連れて来る。その多くは、不法労働者だ。トマト収穫は、イタリアの経済とトマト缶やトマトペーストなど世界に名高いイタリア産品にとって重要なものだ。しかし、トマト収穫を行う労働者は、しばしば、イタリア労働法違反となる危険な条件で働いている。暴力と脅迫で、ほとんど奴隷状態にされている者もいる。逃げたり、自分たちを搾取する犯罪者を密告しようとすると命を奪われる恐れがある。

IUF加盟労組FLAI-CGILは、何年にも亘り、この現象を記録し、公に非難してきた。労組は、イタリア政府に対し、具体的な行動を起こすように要請してきたが、状況は、今日まで変わらない。今年、FLAI-CGILは、戦略変更を決め、この搾取的雇用慣行と闘い、自分たちの権利について労働者の意識を向上させ、組合加入を奨励するために『真っ赤な金』キャンペーンを立ち上げた。

2009年8月2日から12日まで、70名のFLAIとCGILの組合役員が夜明けから夕方まで、フォッジャ地区のトマト畑で時間を過ごした。彼らは、畑で働く何千名もの男女労働者に会い、権利について話をし、15言語で書かれた法定賃金に関するチラシを配り、トマト労働者を組合に組織化しようとした。

地域社会を巻き込むためにフォッジャ市とその周りの村々で組合セミナー、公共討論、コンサートを開催した。


FLAI-CGILキャンペーンは移民労働者を搾取するあこぎな派遣業者だけでなく、最近イタリアの議会を通過した抑圧的な治安法に挑戦するものだ。このキャンペーンは、労働法と労働協約実施のための労働監視官の不在に焦点を当てている。これらの状況は、闇労働市場を奨励し、究極的に派遣業者とあこぎな使用者が利益を得る。

「我々は、組合全体の動員を行った。なぜならば、今や、我が国の農業で使用されている慣行を非難する時で、そうするために労働者と肩を並べて行う必要があると確信したからだ」とFLAI農業部門全国書記長のサルバトーレ・ロ・バルボは語った。「我々はイタリア政府、関係機関、使用者に対し、搾取の循環を打破するために必要な法律的手段の実施と移民農業労働者の合法化を援助するように要請してきた」

イタリアのトマト生産は大きなビジネスだ。イタリアは、毎年、300万トン弱のトマトを生産する。この生産は、プーリアとエミリアロマーニャ州に集中している。

FLAI-CGILのイニシアチブは、生産者の利益には、明らかに不利に作用するもので、生産者は、既に手をこまねいてはいないということを明らかにした。8月6日に(キャンペーンの4日目)サンニカンドロ・ガルガニコのトマト生産者は、30名の組合活動家が、300キロの箱一箱に付き3ユーロでトマトを収穫している20名のルーマニアの労働者に法定賃金基準の情報を与え、組合のチラシを配っている時、FLAI-CGILの車にトラックをぶつけようとし、また投石を行った。