IUF logo; clicking here returns you to the home page.
IUF
Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


和解、ユニリバー・パキスタンのラヒム・ヤー・カーンで解雇された臨時労働者に常用雇用を確保

Posted to the IUF website 03-Jul-2009





IUFとユニリバーの間で和解が行われ、パキスタンのラヒム・ヤー・カーン工場の組合支持の行動委員会のメンバー全員に新たに常用雇用職が設けられることになった。全国食品飲料タバコ労連の支持で、これらの労働者は、街中で、また裁判所で、彼らの不安的な雇用身分とこれに異議を申し立てための2007年10月の容赦ない大量解雇に対し闘争を行ってきた。行動委員会は、組合に加入する資格を有する直接雇用労働者の職を勝ち取るために結成された。

この和解は、IUFが申立を行ったOECD英国ナショナルコンタクトポイントの監督下で交渉された。OECD多国籍企業ガイドラインは、多国籍企業の海外子会社が、労働者の組織権と使用者との団体交渉権に関するILO条約の遵守を始めとする労働組合権と人権の国際基準を満たす事を要件としている。

和解は、ユニリバーが本工場で今年の6月24日実施で、新たに120の常用雇用職を設けること、そして行動委員会のメンバー全員をこの職に任用することを明記している。和解書によると、これらの労働者は、工場で一切の差別を受けず、会社は彼らが組合員となる組合の活動に介入しないことを誓約する。現在教育要件に満たない少数の行動委員会のメンバーには、ユニリバーが常用雇用の月額賃金と同額の奨学金と健康保険を2年間提供する。この期間、常用職にいつでもつけるようにしておく。

ユニリバーは、差別的な雇用体制に異議を申し立てたために解雇したと認めることを公然と拒否したが、新しい職に任用されない解雇された元臨時労働者は、従前の賃金の約3年分に相当する額を受け取ることになる。常用雇用の職に就くものは、これより少ない額を受け取る。和解の実施は、IUFと現地および国際レベルのユニリバーが監視する。

ラヒム・ヤー・カーン工場の和解は、使い捨ての仕事と、組合員になる資格を有する常用従業員の数を徹底的に減少させることで組合の交渉力を削減させようというユニリバーの戦略に対する闘争において、組合にとって重要な勝利である。

ユニリバーの使い捨ての仕事に対する闘争は、パキスタンカネワールのリプトン・ブルックボンド紅茶工場で続けられている。ここでは、500名以上の労働者(時には700名を超える)のうち直接雇用されているのは22名のみで、残りは労働者派遣業者から派遣されている。ラヒム・ヤー・カーンでは、組合が支持する行動委員会が、直接雇用と組合員の資格と団体交渉権のための闘争を行った。公には、この問題に対応していると主張しながら、ユニリバー経営者は、無作業、無賃金の体制で労働者を仕事につかせるのを拒否し、新たな契約労働者を雇い入れ、闘争労働者を貧困と負債に落としいれ、この動きをつぶそうとしている。

カネワール労働者は、いまだに長期に亘る困難な闘争に直面している。ユニリバーにメッセージを送り、この闘争を支援しよう!

カネワールキャンペーンの最新情報は、 www.casualtea.orgで