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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


さようなら、パラコート

Posted to the IUF website 06-Feb-2009



新しい調査でパラコートを使用しなくても作物生産には影響がないことが判明

IUFとスイスのNGO『ベルン宣言』の新しい報告書で、パラコートを使用しない生産が完全に実行可能で、重要な作物で既に行われていることが明らかになった。

「さようなら、パラコート」は、伝統的にパラコートを大量に使用してきたバナナ、紅茶、パーム油の大手生産業者、40社以上のアンケート回答をベースにしたものだ。

本報告書でバナナと紅茶の生産業者は、パラコート依存をやめたことがわかる。パーム油に関しては、パラコートを使用する生産業者と使用しない業者に分かれたが、パーム油のバイヤーは、パラコートを使用しないで生産したパーム油を好むことがはっきりした。

「パラコートは、我々の農業部門の組合員の健康に有害な主たる原因だ。いくつかの大手食品生産業者が、パラコートのような有害な農薬の使用を自主的に止めたというニュースを歓迎する。この態度は、農業生産の規範となるべきで、政府は、パラコートを禁止して、この認識、支援を行わなければならない」とIUF書記長ロン・オズワルドはコメントした。

しかし、パラコートでは進展があるものの、ユニリバーなどの同じ会社で労働と組合権の問題に関しては、同様の進展がない。

「彼らは、環境的な持続可能性に関する話し合いの陰に隠れることはできない。職場における進展も必要だ」とオズワルドはコメントを結んだ。

この調査の結果で重要なのは、パーム油、バナナ、紅茶部門で、パラコートを使用しない生産は、望ましいだけでなく、経済的に実行可能である、したがってできるという事だ。非常に有毒な除草剤が不可欠だという趣旨の大手パラコート生産業者シンジェンタの声明は、明らかに擁護できないものだ。

「無責任で、理性を欠いたこの製品の支持と攻撃的なマーケティングで、シンジェンタは、毎年何万件も起こるパラコート中毒の共犯者だ」とベルン宣言のフランソワ・メイエンベルグは言った。

IUFとベルン宣言は、政府に対し、今や前に進み、パラコートを全面的に使用禁止するように要請した。パラコートは、スイスでは20年前から禁止されており、ヨーロッパでは2007年に使用承認が取り消された。多くの開発途上国で、使用者に十分な保護がないにもかかわらず、この製品はまだ大量に販されている。

報告書(英文のみ)は、ここをクリック。