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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


ユニリバー・リプトンティー派遣労働者、常用雇用を求めて闘争開始

Posted to the IUF website 31-Oct-2008



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パキスタンのリプトンティー工場の700名を越える契約派遣労働者が10月16日に、大規模な抗議行動で常用雇用を求める闘争の口火を切った。

パンジャブ州ハーネワール県のユニリバーパキスタンティー工場は同国の最大包装ティーブランドのふたつ、ブルックボンドとリプトンを製造している。リプトンは、ユニリバーのトップ十億ドルブランドのひとつであり、約20のブランド製品で同社収益の75%を生む。

しかし、ユニリバーハーネワール工場の常用労働者は22名しかいない。労働協約が適用される組合員はかれらだけだ。他の723名の労働者は6つの派遣業者に雇われている。彼らの大半が、ハーネワール工場勤続10年以上で、平均15年、なかには30年勤続したものもいる。しかし、彼らはユニリバーに正式に雇われていないため、ユニリバー労働者の組合に加入できない。

これらの労働者全員が、9ヶ月間連続雇用後は、法律上、常用職を与えられるべきだ。10年たっても、ある場合は30年たっても、彼らはまだ契約派遣労働者だ。

法律によると、これらの労働者は、常用雇用身分を得るだけでなく、ユニリバーに直接雇用されるべきである。労働派遣業者は、ユニリバーハーネワール工場専属に労働者を提供している。派遣業者は、近くの街に、にせの住所を置くが、実際はユニリバー工場の中で事務所を運営している。

大手派遣業者は、法律に従い、パンジャブ州従業員社会保障協会と従業員老齢給付協会に労働者を登録するが、ユニリバーの派遣業者は、違法に労働者の賃金から保健料を控除し、労働者が権利がある基金を与えない。さらに、派遣業者は労働者の登録カードを保留し、要求した労働者にしか渡していない(約半数)

二人のリプトン労働者は、8月にユニリバーハーネワール工場で最低賃金で30年働いた後、社会保障、医療保険、年金も受けずに解雇された。もっと確かな将来を確立し、工場で不安定雇用に対する闘争に加わる労働者の運命だった解雇を避けるために、契約派遣労働者は、ユニリバーマズドールハーネワール労組を結成した。IUF加盟のパキスタン全国食品飲料タバコ労連に支援され、本労組は、既に86名の派遣労働者に常用雇用権利確保で労働裁判所提訴を支援し、他の52名の提訴を準備中だ。



派遣業者は、労働者に残業を強制しようとし、経営者は脅迫したが、それにもかかわらず、約200名の労働者が2008年10月16日の抗議行動に参加した。