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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


IUF、コカコーラコロンビアボトラー労使関係ILO調査報告書を歓迎

Posted to the IUF website 24-Oct-2008





IUF書記長ロン・オズワルドは、コロンビアのコカコーラボトラーにおける労使関係ILO調査報告書発表を歓迎した。この調査は、IUFとコカコーラカンパニーの要請で行われたもので、労使関係、安全衛生、労働者の基本的労働権の事項を網羅し、コロンビアの大半のコカコーラボトラーをILOチームが訪問調査した結果である。大部分のボトラーはラテンアメリカコカコーラ最大ボトラーFEMSAの経営だ。報告書発表を歓迎して、オズワルドは、「ILOに期待したのは、組合員が彼らの権利を自由に行使することが世界で最も危険な場所であるコロンビアのコカコーラシステムにおける現在の労使関係の客観的な、独立した、正当な調査であり、それをまさにILOが作成した」とコメントした。オズワルドはILOとそのチームに、困難な状況下での真面目な広範囲に亘る報告書作成に感謝し、関係者各位、特に現地で作業を行ったILOチームに謝意を正式に表した。

調査は我々に何を語るか?

IUFは、コロンビアのコカコーラシステムにおいて対応が必要とされる深刻な労使関係の問題が存在すると常に確信してきた。この調査は、コロンビアで組合、IUF、カンパニー、ボトラーが扱わなければならない、また2005年以来コカコーラカンパニー経営中枢とIUF加盟組合の間で確立した1年に2回の対話のプロセスで扱わなければならない特定の問題(これらの問題は決してコカコーラに限ったものではないが)を確認した。

報告書に上げられた2つの大きな問題は、IUFがコカコーラに提起する基本的労働組合権への体系的なプレッシャーである。

第一は、組合と競合する会社が設立した労働者組織を通じて会社後援の労使関係制度が存在することで、工場のマネージャーは、しばしばこれをあからさまに支援する。この平行組織の制度は、中央アメリカのいくつかの諸国にある破壊的なソリダリスモ制度に類似しており、会社従業員の公平かつ全面的な組合権の自由な行使の否定を目的とする。

ふたつめは、コロンビア全体でまたグローバル化された経済で増加している外部委託や他の形態の不安定雇用の過度の使用である。報告書は、ボトラーの事業にとって中核的な多くの活動を外部委託することで、会社はいかに組織的にこれらの労働者の自ら選択する組合に加入する権利行使を否定あるいはそれを制限しているか示している。

ILO報告書の結論を土台にして積み上げることを期待して、オズワルドは、付け加え話した。「一つの工場で我々の加盟組合SICOが、工場全体(カレパ)で安定雇用の権利を確保したのは、心強いが、不安定雇用は、システムの大半に蔓延し、不必要な外部委託が意識して使われている。これは必要な時に雇用調整を行うためではなく、体系的に労働者を不安に陥れ、脅かし、組合に加入する権利を否定するためである。我々は今コカコーラカンパニーとコロンビアの大手ボトラーFEMSAが労働者の権利を否定する方策としての不安定雇用の使用を削減するためにコロンビアの労組とIUFと真剣に話し合うことを期待する。我々は、またカンパニーが、ボトラーに平行制度である会社支配組織の支援を止めさせることと、労働者に自ら選択する独立労組に自由に加入する公平かつ全面的な権利を確保することを期待する」

IUFは、今やこの調査結論をコカコーラカンパニーに、緊急に注目する必要がある問題として提起し、IUFの世界の加盟組合とコカコーラの上級グローバル経営者間の1年に2回の会議を通してこの進展を見ていく。