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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


BCTGMがニューヨークでストライキ、プライベートエクイティオーナーが賃金と給付をむさぼる

Posted to the IUF website 24-Sep-2008





ニューヨーク市のBCTGMローカル50の組合員は、ステラ・ドオロ・ビスケット会社で8月13日以来ストライキを行っている。会社のプライベートエクイティのオーナーに対し賃金と給付と尊厳を守る闘いで24時間常駐ピケを張っている。

以前クラフトの子会社であったステラ・ドオロでのストライキは、金融市場の短期高利益を生み出させるプレッシャーが、会社の継続的な中核事業の再定義で、配当金と株価を上昇させる破壊的なプロセスを実証している。この結果生じるのは、利益を産んでいる事業の売却をはじめとする、生産的な投資と雇用の削減である。生産ラインや生産部門の全体あるいはその一部が、次々異なるオーナーと投資ポートフォリオに移転させられる。多くの労働者にとっては、このプロセスは、孤立ブランドや製造施設やサービスのプライベートエクイティファンドへの売却で終了する。

ステラ・ドオロ社は、75年前に創設された全国で有名な焼き菓子メーカーであるが、2006年1月からプライベートエクイティファンドのブリンウッド・パートナーズのものになった。ブリンウッドは、クラフトからステラを買い取ったが、そのクラフトはナビスコを2002年に買収した。クラフトはステラの親会社RJRナビスコをプライベートエクイティファンドKKRによる多額の借金買収による負債で不安定な状態の時に買収した。(この買収で何万もの組合員の雇用が失われた)RJRナビスコ買収は、その10年間で最大のレバレジッド買収で、『野蛮人が門まで来ている』(すぐに嫌なことがはじまるの意味)という本に書かれた。雇用削減と工場閉鎖がおこなわれたにも関らず、予想された利益を生まなかった。労働者は引き続き代償を払っている。

RJRナビスコは、ステラ・ドオロを1992年に買収した。ナビスコが買収した時、以前家族所有だった会社は米国内に3つの工場と575名の従業員を抱え、年間販売高は6500万ドルだった。ナビスコはステラの自社ブランド開発統合に失敗し、やがてこれをクラフトに売却した。クラフトはナビスコと同様にこの会社を高品質のビスケット市場で他社と競争するために買い取った。クラフトは、イリノイのステラ工場に新しい設備と生産ラインの投資をしたが、より大きな株主価値を生み出せというプレッシャーにこの投資を放棄し、最新化された工場を閉鎖し、残りのステラ事業を売却した。クラフトの縮小プロセスで、ステラ・ドオロの工場はひとつ、販売高は3000万ドルに減少した。

ステラ売却のすぐ後に、クラフトは、四半期売上げの23%増と、世界で8000名の雇用削減を発表した。クラフトのカナダ施設の一部が2つの破壊的なエクイティファンドに売却され、事業の略奪、売却、閉鎖、外注化のプロセスが始まった。今日、カナダのビジネスは殆ど残っていない。

2006年にステラ・ドオロを買い取った時、ブリンウッドパートナーズは、ステラ・ドオロの従業員の仕事に対する献身と忠誠に感謝し、彼らの今後の成功を祈ると宣言した。プライベートエクイティ会社は、それから外注化を通じて組合に組織化された会社の配送制度を廃止し、工場労働者の労働協約が失効するのを待った。

6月29日に協約が失効した時、プライベートエクイティオーナーは、最終提案として一連の要求を出した。会社は、5年間毎年の賃金カット、健康保険の従業員負担分の急増、病気休暇と休暇の劇的な削減、強制残業と全製品からの組合表示削除を主張した。

労働者に関する要求の見直しと組合提案の考慮を会社が全く拒否したために、BCTGMローカル50は、選択の余地がなくストライキを起こした。組合員は6時間交替で1日24時間のピケを続けている。ここで彼らは、地元労組、ビジネス、市民社会の支援を得ている。伝統的な9月1日レーバーデーの集会で、国と地元を代表する政治家が、会社のスタンスを強く非難し、組合闘争に支援を表明した。

少なくともふたつの大きな公共年金基金、カリフォルニアのCALPERSとペンシルバニア州退職制度は、ブリンウッドに投資している。ブリンウッドは、食品ポートフォリオとしてタートルとフリップズ菓子ブランドをネスレから買収し(今はいっしょになってデメッツという)、またプライベートラベルソースと冷凍ピザメーカーのリッチリューフーズを所有する。

BCTGMは、略奪的な投資ファンドと誰でも出来る仕事のために、ステラ・ドオロの多くの従業員は最低賃金でよいとする経営者と厳しい闘争を行っている。組合は連帯と支援のメッセージを待っている。ローカル50の会長ジョイス・アリストンにメールを送ろう。メールアドレス:[email protected]