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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


ブラジル、CONTAGのグリト・ダ・テラ(大地の叫び)が、新しいモデル農業の闘争に焦点を当てる

Posted to the IUF website 24-May-2008



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ブラジルのIUF加盟労組、CONTAGが開催した第14回グリト・ダ・テラ(大地の叫び)は、5月12−16日に何千名もの農村労働者を動員し、5月13−14日には、ブラジリアに1万名の農村労働者を集め、最高潮に達した。CONTAG副会長アルベルト・ブロシュは、IUFラテンアメリカの記事で、2008年グリト・ダ・テラの結果を以下のように述べた。

今年のグリトの重要性は、農村労働者階級の関心事を、国全体の関心事にしたことだ。これは、何十万もの農村の家族を動員した14年に亘る闘争と交渉である。農村労働者の公共政策を確保する過程で、新たに一歩前進した。

今年のグリトは特別な意味を持つ。というのは、世界が、農業、食糧生産、開発モデル、産業部門のリストラに関して、討議している時に開催されたからである。我々が提案した最も重要な問題の一つは、我々が国に求める開発モデルの分析の必要性である。これは家族農業を基礎とするモデルであり、輸出志向の大企業の農業制度に反対するものだ。我々は、ブラジルの農村を苦しめる奴隷労働、暴力、不処罰を弾劾する。

また、1万人以上の農村労働者の動員に成功し、最も参加の多いグリト・ダ・テラの一つになったことでも特別だ。今回のグリト・ダ・テラは、あらゆる問題に触れ、ルラ大統領に提出した綱領を集約するための内部討議過程の一環として、社会とCONTAGを構成する4000以上の組合と対話を行った。



20の連邦政府省庁に関わる100項目以上の要求綱領が、共和国大統領に提出された。この要求は、一般の農業政策、家族農業や農村労働者に関するセクター別政策、健康や社会保障、環境問題、農地改革、食糧主権などの社会的側面、国内の自然資源アクセスまで広範囲に及んでいる。我々は、エタノール生産用のサトウキビ作物の拡張について、また議会で審議中の家族農業と持続可能な開発のいくつかの重要な法案の促進について討議が必要だと強く主張した。

昨年、我々は、闘争のおけるとても大変な時期を乗り越えなければならなかった。農地政策の立案担当機関の公共施設の占拠寸前にまで至り、緊張感が非常に高まった。

共和国大統領と何人かの大臣は、最終的に我々に会うことに合意した。この会議は、成功して、我々の要求の多くに政府は、好意的に応えている。

全国家族農業支援計画に政府資金の相当な増額を確保し、技術援助の資金増、新たな家族農業商業化計画の予算はほとんど2倍に増額した。また、はじめて、大統領から年内に農地改革用の潜在的な収用土地の生産性指標を修正するという誓約を確保した。また上院の政府代表からは、農村労働者の定年に関する暫定的な措置を承認するという誓約を確保した。

この結果、我々は、2008年ブラジル・グリト・ダ・テラで勝者となった。全てを解決したわけではなく、まだいくつのかの問題や脅威に対応しなければならない。異なる開発モデルのために、農業産業セクターとさとうきびや大豆のような単一作物のための規制枠組みの定義のため、土地の外国人所有規制のために闘い続けなければならない。

我々は、これらを人々と一般組合員の闘う能力、動員能力の結果、そして我々の団結と組織、特にCONTAGの中の団結と組織の結果、勝ち取った。