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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


UNITE HEREがレストラン労働者に及ぼすジアセチルの危険性の現場検査を要求

Posted to the IUF website 26-Mar-2008





香料ジアセチルの曝露で レストラン労働者に健康上のリスクが発生しうるという証拠が増えるのに対応して、IUF加盟労組のUNITE HEREは、政府に、ニューヨーク、シアトル、ワシントンの業務用調理場の安全衛生検査を求めた。本労組は、今年、調理用油とスプレーに使用される香料原料、ジアセチルの迅速な撤廃を呼びかけ、ニューヨークとシアトルで多国籍のケータリング会社、アラマークのそれぞれ2箇所の調理場の検査を要求した。国立労働安全衛生研究所が、ニューヨークのJPモーガン・チェース&ゴールドマンサックス事務所にあるアラマークの調理場で調理用油、スプレー、大気サンプルの検査を行った。病気に冒されているかもしれない従業員の医療検査も行う予定である。

組合の求めで、同様の検査が、シアトルとワシントンで、国立労働安全衛生研究所ではなく、州立予防安全衛生評価研究所(SHARP)によって行われる予定である。SHARPは、米国で始めて、調理場、レストラン労働者のためにジアセチルの安全性に関する概要報告書を出した政府機関である。ウェブサイト上の概要報告書(英文)は、ココをクリック

健康上のリスクの可能性は、ジアセチルを使った油やスプレーに限られたものではない。合成ジアセチル(非常に毒性の高い産業溶剤メチルエチルケトンから作られる)は、特定のバターやマーガリンに保存料として添加されている。

シアトルポストインテリジェンサーのインタビューで、SHARPの調査局長は、「この香料で深刻な病気が発生している。この香料は人の命を損ないかねず、ジアセチルが、これに曝露した労働者の肺に重大な影響を与えるという証拠は十分だと思う」と語った。

組合がジアセチルに関する行動を求めている、料理人専門家の団体である、米国調理連合も同様である。調理連合は、公式声明の中で、「ジアセチルの、特に、油、バター、マーガリン、ポップコーンのジアセチルの曝露と吸入が直接健康に悪影響を与えるという動かぬ証拠がある。政府が、ジアセチルの危険性を調査すること、また、悪影響、曝露の程度、致死性疾患閉塞性細気管支炎との関連の決定的な証拠が上がるまで規制を行うことが肝要である」と言っている。この団体は、食品医薬品局(FDA)に対し、ジアセチルを『一般的に安全と認識』という指定から外すよう求めている。FDAは、安全性の指定は、食用に安全ということのみを指しているが、労働者の健康上のリスクは、蒸気の吸入から生じるためにこの問題は、他の機関が扱う問題であり、FDAとして何もできないと主張している。EUの公衆衛生と安全機関も、同様に、ジアセチルは人の消費用に安全と宣言されたと主張することで無行動を正当化している。規制不履行によくあるパターンだ。