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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


プライベート・エクイティと団体交渉に関するIUFの新刊行物

Posted to the IUF website 05-Feb-2008





近年のプライベートエクイティブームの特徴である大型取引が、世界的な信用危機のために一時的に止んでいるが、職場における力関係と団体交渉を基本的に変革させるレバレッジド買収の結果生じる金融プレッシャーは、緩和していない。実際に、これらのプレッシャーは、以前より深刻になっている。

買収ビジネスに必要な基本がふたつある。クレジットに容易にアクセスできることと非公開にされた会社の公募を行う株式市場の上昇である。現在の株式市場は、暴落している。多額の負債で裏書された紙切れをほしがる者はない。

2007年8月のIUFの記事、『レバレジッド買収(LBO)の世界、さらに過酷に』の中で、我々は、以下を記した。

多量の安いクレジットのために、プライベート・エクイティのオーナーが、通常では会社を倒産させる略奪的な資金調達を通じて会社のキャッシュフローを着実に涸渇させることを可能にした。”退場”する出口が妨害され、古い債権の資金借り替えに、もはや新しい債権が安く手に入らない時、キャッシュフローは今以上に厳しく絞られる。この結果、おそらくレイオフ、閉鎖、外注、生産投資削減を通じての経費削減のプレッシャーが高まることだろう。団体交渉力は、最近の買収攻撃で既に衰えているが、より強いプレッシャーにさらされるだろう。さらに多くの企業年金が債務、歳出規制、封鎖に直面するだろう。

プライベートエクイティに所有される会社の組合にとっては、例えば英国のウォーカー報告書で約束された透明性により、ファンドの財務運営に一般的により多くの開示が行われるであろうが、経営者が買収ファンドである場合、労働者が団体交渉に必要な特定情報は得られない。

プライベートエクイティと団体交渉:ポートフォリオ会社との交渉のガイドラインは、なぜ従業員にとってレバレジッド買収の背後にある財務機構が重要なのかを簡潔に説明し、全面開示と組合の団体交渉のための財務情報にアクセスすることの重要性を強調し、交渉を効果的に行うために組合が必要な情報のチェックリストを提供するものだ。