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スミスフィールドフーズ、米国の労組を提訴

Posted to the IUF website 31-Oct-2007





UFCWとの交渉打ち切りから僅か2日後に、スミスフィールドフーズは米国の労組とその支持者を相手取り広範囲に渡る訴訟を起こした。威力脅迫および腐敗組織に関する連邦法(RICO法)に基づいて提訴されたものだ。この法律は元々、米国の暴力団組織に対抗する目的で作られたもので、タール・ヒール労働者のために公の支援を得ようとしたUFCWの努力は恐喝未遂だという申し立てだ。UFCWはこの根拠のない申立に対し、断固闘う所存である。この提訴に関する公式の組合声明は以下の通り。タール・ヒール労働者に正義を持たらす『スミスフィールドに正義を』キャンペーンは現在も続けられている。関連記事はここをクリック

スミスフィールドの根拠のない提訴に対するUFCW声明

ワシントンDCのスミスフィールドフーズのUFCW 提訴は、10年以上に亘る会社の法律濫用を考慮すると特に驚くべきことではない。

この会社の 北カロライナタール・ヒール工場の労働者の不当解雇、脅迫、暴行、人種差別的悪罵、労働者の偵察行為などの権利侵害は公に記録され、文書化されている。タール・ヒール工場では労働者が組合代表の選択を二度行使しようとしたが、会社は二度とも法律を犯し、彼らの権利を抑圧した。

国際的に認められ、高い評判を持つヒューマン・ライツ・ウオッチは、二度にわたり、スミスフィールドによる労働者の権利の体系的違反の報告書を発行した。

同社は、近くのスミスフィールド・ウイルソン工場でも労働者の組合代表を阻止するために同様の行動を取った。

ニューヨークタイムズ紙のピュリツァー賞受賞者シリーズでは同社がいかに白人、アフリカ系アメリカ人、ラテンアメリカ系の労働者の間に人種差別に基づく緊張感を煽ってきたかを浮き彫りにした。

環境保護庁と北カロライナ環境自然資源省が同社を召喚し、罰金を課した。

権限濫用の行為を一般に知られるのを防ぐためにスミスフィールドが今や法律に頼ろうとしているのは皮肉なことだ。会社の行動は最大級の偽善であり、タール・ヒール労働者を代表して問題を提起する地域社会指導者や宗教指導者をも相手取る浅はかな裁判の陰に隠れようとしている。

実際、スミスフィールドの裁判は、連邦政府あるいは州政府への苦情申立を妨げようとする。

組織が、支持のために一般の人々にこの問題を知らせ、嘆願することを妨げようとする。

消費者が購入製品の生産に関する労働条件について知ることを妨げようとする。

連邦・州・郡役人、宗教指導者、地域社会指導者をうっかりUFCWのお先棒を担いだ者とレッテルを貼ろうとするものだ。というのは彼らがスミスフィールド・タール・ヒール工場の正義の主張を支持したからである。労働者の結社の自由に関する連邦の権利侵害の責任を回避しようとしている。

スミスフィールドがタール・ヒール労働者の基本的な安全衛生向上に必要な資金を投入せずに、高収入の弁護士と浅はかな裁判に何百万ドルもかけようとするのは本当に不面目なことである。

他の強力な企業と申し合わせて、スミスフィールド・フーズはこの国の労働法を骨抜きにするのに力を貸してきた。そして今これらの巨大企業は、労働者と企業間の不均衡を一層悪化させようとしている。

スミスフィールドの裁判は米国の基本的な価値に対する攻撃だ。究極的に、力のある者の声だけが聞かれるのを確実にしようとしている。会社の行為は免除され、叱責されない。そして労働者、消費者、地域社会の協力は、いかに企業がその従業員を処遇するか又はその地域社会に奉仕するかにはなんの影響も持たない。事業決定のミスの責任に関りなく最高経営責任者が受け取るゴールデンパラシュートのように、スミスフィールドは法律の無責任な無視に対し責任を取ることを拒否している。

UFCWは、スミスフィールドの無責任な企業行動は何処で起ころうとも、これを積極的に暴露し続けていく。UFCWは地域社会指導者と宗教指導者と共に活動を続け、この目的のために役員を選出していく。UFCWは根拠のない裁判による脅かしで、その行動を止めるものではない。タール・ヒール工場の労働者の正義のための闘争を続けていく。