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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


パキスタンのユニリバー、下請け化に対する組合の抵抗に、準軍事組織と警察を呼び入れる

Posted to the IUF website 03-Oct-2007



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組合が経営者の下請け生産施設への機械設備搬送に抗議すると、パキスタン、ラヒム・ヤー・カーンのユニリバー工場にエリート軍団である準軍事組織部隊と警察が配置された。

9月17日の真夜中12時20分に、経営者はユニリバー工場から機械設備を近くのAsad石鹸工場に搬送しようとした。AsadはユニリバーのLUX石鹸製品の製造を行っている非系列の下請け会社である。

当初、マネージャーがセキュリティパスを持っていなかったため、警備員は開門を拒否した。その後オペレーションマネージャーと人事マネージャーが門を開けさせ機械設備を運び出せるようにした。

IUF加盟の食品飲料タバコ労連のメンバーである労組は即座に、経営者に工場の機械設備撤去に抗議する手紙を書いた。

過去に組合は数種のLUX石鹸製品を下請けに出す事に合意したが、機械設備をこっそりと搬送したことで、会社はより多くの製品を下請けに出す計画でないかと組合は危惧した。これは230名の組合員の雇用に直接影響を与える。組合はこの地域の工場に100%の製品を下請けに出すことが経営者の長期計画であると確信している。

組合がこの件を経営者に迫っている間、9月19日からわずか2日後に他の事件が起きた。経営者は組合員に作業が完了する前に仕事場を離れ、家に帰るように指示した。臨時労働者が作業完了のために当てられた。翌日、組合員は管理職になぜ臨時労働者が代わって作業を行ったか理由を知りたいと要求した。身体的対立が生じ、経営者は警察に組合員、組合委員長、書記長を告訴した。この起訴状の中で、経営者はこの攻撃は組合委員長と書記長が指示したと偽りの主張をした。

組合は即座に経営者に起訴を取り下げるように要求したが、経営者はこれを拒否した。これに対応して、組合は9月24日に大規模な集会を呼びかけ、この地域の他の組合もこれを支持した。ユニリバー労組連合はパキスタンの全工場に連帯行動を呼びかけている。

同時に経営者は正門から10名の警備員を外し、民間のセキュリティ会社を雇い入れた。また、経営者は警察と準軍事組織に工場での配置を要求した。

9月25日に抗議行動が行われ、抗議の横断幕が工場の外に掲げられ、経営者の行動を抗議する記者会見が開かれた。9月26日に食品、飲料、タバコ労連がユニリバーパキスタンの会長にラヒム・ヤー・カーン工場における不当な労働慣行と偽りの警察の起訴を非難し、組合との交渉を通じて対立を平和裏に解決するように求めた。

ラヒム・ヤー・カーン工場の労働者が下請け、臨時雇用化がさらに進むだろうと恐れるに十分な理由がある。1970年に工場に1200名の常用労働者がいたが、今日では僅か250名である。350名の労働者は9ヶ月間契約で雇用され(日給)、他の800名の労働者は派遣会社を通じて臨時労働者として雇用されている。

利益が伸び、生産は記録的な水準にもかかわらず、会社は常用労働者の新規雇用を拒否している。会社は5年以上工場で働く何百名もの臨時雇用労働者や契約労働者の常用雇用格上げも拒否している。そして今真夜中に機械設備が運び去られていく。。。。