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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


ユニリバー・アッサム工場で悪質な組合つぶし続く

Posted to the IUF website 07-Sep-2007





インド北東部に位置するアッサム州のドゥーム・ドーマ工業団地にあるユニリバー工場の使用者は、自ら結成したヒンダスタン・ユニリバー民主労組という名の贋の労組に加盟するよう労働者を脅迫し、ヒンダスタン・リバー労組と組合員に対する圧力を高めている。

労働協約規定違反に関する争議の末、7月15日に組合員700名がロックアウトされた。使用者がロックアウトを終了する条件は合法的な組合の解散と全労働者の贋の労働組合への移転加入だった。関連記事


人事部長と商業部長が労働者を新しい組合に電話勧誘したがうまくいかなかったため、会社は使用者と工場納入業者から回された車で労働者の家を一軒づつ訪問した。労働者は御用組合に全員加入しなければ工場を閉鎖しなければならなくなると言われた。

一方で、ヒンダスタン・リバー労組の指導者は組合員から組合支持の署名と一般の人々からロックアウト抗議の署名を集めた。8月18日に傲慢な会社に対して組合員に正義をもたらせない無力感と失望から組合役員の1人であるラトゥル・ボラが自殺した。

自分たちの組合に十分労働者をつり込んだと自信に満ちて、会社は9月3日月曜日にロックアウト終了を宣言した。しかし、火曜日に労働者が仕事に行くと部長、工場警備員、御用組合のリーダーが待ち構えていて、ヒンダスタン・リバー労組の脱退と、ヒンダスタン・ユニリバー民主労組加入を宣言する用紙に署名するように指示された。労働者は用紙に署名してはじめて工場に入ることが許される、と言われた。

工場の合法的な組合はIUF加盟の全インドユニリバー労組協議会の支援を得て、州労働委員に連絡して闘っている。またより広範囲の対応に備えている。IUFはこのはなはだしい不合理な人権侵害にふさわしい国際的な対応を準備している。またユニリバーに組合員がいる組合にそれぞれの使用者に強く抗議するよう要請した。

以前も組合の力をくずすためにインドのユニリバーはロックアウトを使用した。ロックアウトでムンバイ工場の組合をつぶすことに失敗した時、ユニリバーは施設を剥ぎ取り、生産を移転し、最後には工場を組織化しようとする組合をつぶすために贋の売却と工場閉鎖を行った。関連記事。反組合的な抑圧と州のタックスへイブン(インドの各州は投資を求めて競争している)の精力的な搾取によりヒンダスタン・ユニリバーの2007年第2四半期の利益が29%増加し、1億5600万米ドルの自社株式買戻しが行われた。アッサム工場がロックアウトされた直後、自社株式の買戻しが発表された。これらの手段で得た大きな利益は親会社のグローバルな利益に相当貢献し、ユニリバーの自社株買戻しと配当のための資金を助けている。前四半期のグローバルな利益の16%の増加により、世界の従業員数の11%に当る2万人の雇用削減が最近発表された。これは、今後4年間で行われ、そのほとんどんがヨーロッパである。