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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


アッサムのユニリバー工場で組合つぶし、ロックアウト解除の条件は組合解散と経営者発言

Posted to the IUF website 27-Aug-2007





インド北東部の州アッサムのドューム・ドューマ工業団地にあるユニリバー工場の経営者は、700名の組合員をロックアウトし、にせの組合を作り、ヒンダスタン・リバー労組をつぶそうとしている。経営者はロックアウト終了の条件として合法的な組合の解散と全従業員が経営者の作った新しい組合に移転加入することを上げた。

2004年4月に締結された労働協約に基づき2007年4月1日から全組合員に支払われるはずの手当てを経営者が支払い留保した時に争議がはじまった。5月の給与明細書で手当てを受けなかった時、組合は経営者に説明を求めた。状況は急速に悪化し、経営者は組合の懸念に対処することを拒否し、会議をキャンセルしたり延期したりした。最終的に会議は7月6日の午後に持たれ、16時間続いたが、結果が出ないまま7月7日の朝に打ち切られた。

7月8日、経営者は突如、組合に16時間拘束されたと主張し、8つの停職命令を出し、警察に訴えた。会議中15分間の停電があったが、これも組合のせいにした。

7月7日の朝から7月15日のロックアウト通告の日まで、経営者と管理職は工場に出て来なかった。それでも従業員は全員仕事に行ったが、管理職がいなかったため、業務の割り振りを受けなかった。これが1週間、経営者がロックアウト通告を出すまで続いた。驚くことに、会社は組合が7月7−8日に24時間ストライキを行ったと非難したが、事実は全労働者がそれぞれ交代勤務についていたということだ。実際にストライキを行っていたのは経営者だった。

経営者が交渉に入る意図がないことはすぐに明らかになった。組合をつぶすために手当てに関する争議を利用しているだけだった。組合の介入要請に応えて、労働省は7月16日に仲裁会議を招聘したが、経営者は会議に現れなかった。経営者は次の7月18、24、27日の調停会議にも出席しなかった。

こういった会議に出席する代わりに、経営者はヒンダスタン・ユニリバー民主労組という名の新しい組合を作った。人材マネージャーと商業マネージャーは80名以上の組合員に電話で連絡を取り新しい組合に加入させようとした。しかし、全員が自分たちの組合を脱退することを拒否した。

7月28に日に経営者は組合委員長、Nogen Chutiaに組合が解散し、全労働者がヒンダスタン・ユニリバー民主労組に加盟すればロックアウトを解除すると言った。

この組合潰しの試みに対して、700名の組合員による大規模な座り込み抗議が8月3日から3日間行われた。8月8日には、100名を超える組合員が地方議会の集会場で抗議を行った。支援者は、学生、若年者、社会団体の代表でロックアウト解除を求めてユニリバーの経営者にプレッシャーを与えている。

ムンバイ工場の偽装売却と閉鎖に際するヒンダスタンリバー従業員労組の闘争が続く中、またOECDの多国籍企業のガイドラインの枠組み内でIUFの同社に対する行動が継続する中、ユニリバーは再びインド事業においてガイドラインの責任ある行動の原則と基準に違反した。ユニリバーは再びOECDによる精査の対象となる。