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IUF
Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


2006年世界エイズ・デー、組合、エイズ蔓延を防ぐために行動

Posted to the IUF website 06-Dec-2006





12月1日の世界エイズ・デーに、IUFは普遍的な予防、エイズ患者の介護・治療に関する様々な国際政府機関の公約とそれが遅々と進まない現実の大きなはざまに焦点をあてた。国連情報筋によると、推定で3950万人がHIV/エイズ感染者は推定3950万人。2006年に新たに感染した人は430万人。このうち65%がサハラ以南のアフリカである。2004年以来感染率が50%以上上昇した東欧、中央アジアでも相当な増加が見られる。2006年には、290万の人々がエイズ関連の疾病で死亡している。

死亡者や感染者の大半は労働者である。IUFにとってHIV/エイズは労働者と職場の問題である。労働組合は政府に人権にコミットさせるよう政治的に組合員を動員し、また使用者との団体交渉や他の交渉を通じて適正な訓練や予防措置とウィルス感染者の差別に対する保護を確実にするようにすることで、ウィルスの破壊的な影響に対応していくことができるし、またそれをしなければならない。

IUFはHIV/エイズに関する意識向上を全国、地域、国際のそれぞれのレベルで労働組合開発・教育・安全衛生活動に含めて、エイズ蔓延に立ち向かうために組合ネットワークの拡張と強化に向けて他の国際労働組合組織と共にグローバルHIV/エイズ・プログラムに参加している。

職場では、IUFの優先事項はHIV/エイズに感染した労働者に対する差別と戦う組合の活動を奨励し開発する事および、HIV/エイズ情報のアクセスと教育促進、感染した労働者の介護と支援でジェンダー平等を確保することである。

より多くのIUF加盟組合が使用者と労働協約を締結し、職場のHIV/エイズ政策とILO/HIVエイズ行動規範と仕事の世界を基本にしたプログラムに賛同する。 (労働協約の写しは書記局で請求可)

2006年に、IUFと加盟労組はさらに専念し、HIV/エイズ行動計画を採択した。

  • 2月にニジェールのニアメのHIV/エイズ教育者の小地域研修が、ニジェール、マリ、ブルキナファソ、ベニン、象牙海岸、トーゴから参加者が集まり行われた。フォローアップ活動が今これらの国で実施されており、次回はHIV/エイズと移民に焦点をあてた小地域セミナーが開かれる。加盟組合は何千もの世界エイズデーの意識向上活動に関するパンフレット、ポスター、Tシャツ、シールを用意した。西アフリカでは、多くのIUF加盟組合がナショナルセンター、女性グループ、その他の社会組織が企画したHIV/エイズ活動の必要性に焦点をあてるデモに参加する。IUFアフリカ地域総会はザンビアのルサカで7月に開催され、HIV/エイズ政策文書とアフリカ地域女性委員会で採択された行動計画を承認した。行動計画は現在の地域プロジェクト活動に欠かせないものである。タンザニア、南アフリカ、ザンビア、ジンバブエの16名の女性労組教育者の研修セミナーが9月17−22日に南アフリカのヨハネスブルグで開催された。HIV/エイズを含む第2回労働組合安全衛生セミナーが12月11−15日ブルキナファソで開催される。


  • IUFカリブ海地域総会が9月14−15日にアンティグアで開催され、HIV/エイズを職場の問題として労働組合プログラムの開発を進める事が決議された。


  • ラテンアメリカでは、農業部門および観光部門のHIV/AIDS問題が、ドミニカ共和国で9月2−6日に開催された地域総会の前に開かれた女性総会のメインテーマの一つであった。将来の地域プロジェクトに組合のHIV/エイズ活動が含まれる。


  • インドでは、12月に2つのセミナーが開かれる。これは農園農業部門の組合員対象として初めてのものである。


  • IUFと加盟組合は全HIV/エイズ患者に普遍的な無料の治療を獲得し、職場の差別などあらゆる差別をなくす事にコミットしている。労働組合はエイズの蔓延を止めるために重要な貢献をすることができるが、これは労働者の結社の権利と使用者と団体交渉を行う権利が全面的に尊重されてはじめて果たせる役割である。権利は不可分である。HIV/エイズウィルスの広がりは生活権、健康権、結社の自由権がいかに緊密に関連し合うかを示している。