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正義を求め、違法な下請けと解雇の憂き目に―ソウル・マリオット・ルネッサンス・ホテル労組を支援!

07-Oct-2006



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韓国のホテル従業員、13名の女性と2名の男性は固い決意で下請けに反対する闘いを行っている。今年の1月1日から、IUF加盟の韓国サービス労組連合のメンバー、ルネッサンス・ホテル労組の組合員は、ホテルの従業員への復帰を求めて毎日ピケを張っている。1988年のホテルのオープン以来、ハウスキーピング・スタッフとして働いてきた従業員がほとんどであるが、5年前に、ホテルから独立しているとは名ばかりのサービス会社に移籍させられた。政府はこれを違法と判断したが、何らかの措置を取ることは拒否している。

2001年に、100名以上のハウスキーピング・スタッフが退職を無理強いされた。スタッフの同意なく、彼らの銀行口座に解雇手当が振り込まれた。経営者は新しく設立されたルネッサンス・サービス・チームという下請け会社の従業員としてホテル従業員と同じ条件で職場に戻すと請け負った。しかし彼らの賃金は、同じ仕事をしているにもかかわらず従前の賃金の60%に減った。

労働者は組合を結成し、2002年9月に短期間のストライキをおこなった。その後、ホテル経営者を相手取り裁判を起こした。2004年5月に労働大臣の調査でこの下請け化は違法派遣と判断され、ホテルに従業員を直接雇用するように命じた。経営者がこれに応じないので、組合は2004年11月に15名の労働者を代表して裁判を起こし、ホテルに賃金不払い分、すなわちホテルに雇用されていた時の賃金とサービス会社の賃金の差額を払うよう請求した。これに対し下請け会社は当該労働者を2005年12月31日付けで解雇した。翌日から組合員はピケを張り、ピケはその後毎日続けられてきた。

下請け労働者の違法雇用を是正しないという理由でホテルは2005年10月から司法調査の対象にされたにもかかわらず、検察当局は行動を取るに及んでいない。昨年の12月31日に労働者を解雇してから、ホテルは、ルネッサンスサービスチームの契約を解消し、ハウスキーピングサービスの契約をふたつの新しい代理店、DOINGとSNSに移した。

したがって組合はふたつの大きな要求を掲げる。違法に下請けに出された労働者をホテルの従業員として再雇用することと、アウトソーシングの計略が非合法派遣であるという労働省の判決と法律に違反するホテル経営者の告発と起訴手続きである。

組合は大きなふたつの趨勢に対して厳しい闘いを挑んでいる。最初は、接待業では一般的になっているが、所有と管理の分離が進んでいることである。これがアウトソーシングを進め、ホテル労働者の雇用条件を悪化させている。ルネッサンスホテルはマリオット・インターナショナルが長期経営契約を締結して運営を行っている。ホテルの残りの株式は2006年5月ホテルを以前所有していたNAMWOO観光株式会社の親会社、韓国SAMBU建設株式会社が購入した。マリオット・インターナショナルの目的は、この会社のウェブサイトに掲載されているが、自社ブランドの積極的な建設により大きな価値を作り上げるというものだ。積極的な外注化がこの会社の戦略の柱である。しかし、外注化や雇用の臨時化は、普遍的な情勢であり、世界中のあらゆる部門の組合の課題となっている。ルネッサンスホテル労組はあらゆる場所で下請けに出された労働者を代表して闘っているが、特に韓国でこの闘いは重要である。韓国では既に労働力の60%以上が非典型形態の雇用であるが、最近どの政府もさらに臨時労働者の使用を広げるための法令を推し進めようとしてきた。

ホテル経営者、政府当局に下請けに出された労働者を元に戻すよう、当該ホテル経営者を違法な下請けと雇用に関する法律違反で起訴するようメッセージを送ろう。この重要な組合の闘いを支援しよう。メッセージの写しは自動的に組合とIUF書記局に送られる。
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