IUF logo; clicking here returns you to the home page.
IUL



ユニリバーインド:ボーグス工場売却と違法閉鎖の組合闘争を支援

15-Sep-2006





何年にも亘り、ユニリバーはインドで減税を活用し、雇用をできる限り安く排除するためにリストラを行ってきた。昨年の7月以来、IUF加盟の全インドユニリバー労組協議会(AICUU)のメンバーであるヒンダスタン・リバー労組(HLEU)は、石鹸、歯磨き、シャンプーの製造を行うヒンダスタン・リバー・ムンバイ(ボンベイ)工場の不正売却と工場閉鎖に反対し、闘争を行ってきた。2005年7月、インドのユニリバーの子会社、ヒンダスタン・リバーは、工場をBon Limited社にわずか1万米ドルの価格で売却した。2ヵ月後、Bon Limitedは、政府に工場閉鎖および900名以上HLEU組合員の解雇を申請した。(約100名の労働者は正式な退職を希望した)ヒンダスタン・リバーからBon Limited への不正な所有権の移転は、ユニリバー経営者が組合の団体交渉力を破るために使ったもので、大きな減税がある地域に生産移転をもくろんでいる。この不正な所有権移転に対しHLEUは刑事裁判をおこしている。

過去一年間、大規模なデモや一連の訴訟を行い、やっとHLEUは、産業審判所の所有権移転と閉鎖申請の調査が行われるまでは工場閉鎖の停止を命じる高等裁判所の判決を勝ち取った。これは明らかに組合側の勝利で、高等裁判所は2つの問題、すなわち所有権移転の正当性と、閉鎖の正当性は6ヶ月以内に解決されなければならないと判決を出した。

組合の力をくじこうと、経営者は労働者に、誤った任意退職制度の退職金額と、工場閉鎖後にはこれがもらえなくなるかもしれないという偽りの情報を与え、労働者に任意退職を強制的に認めさせようと攻撃的なキャンペーンを開始した。経営者が個別に労働者とその家族に直接プレッシャーを与えたにもかかわらず、902名の労働者のうち任意退職制度を選んだものは、100名に過ぎなかった。これは組合員の90%が違法閉鎖に対して闘うことを決意し、工場の再開を要求しているということだ。

経営者が組合と誠実な交渉を拒否し始めてからほぼ20年後に、この組合攻撃が起こった。実際に過去20年間(1986年以来)経営者は、毎年、団体交渉の決着を拒否してきた。その結果、インフレに伴う賃上げは、裁判所の判決を通じて行われてきた。また1988−89年のロックアウトの間、ヒンダスタン・リバー・ボンベイ工場の経営者は機械を他の工場に移した。これはインドの法律では刑事犯罪にあたり、このために4名の上級管理職が有罪判決を受け、現在保釈出所中である。

リストラに関して組合と交渉するという法律上の義務を回避しようとして、ヒンダスタン・リバーの経営者はさらにはなはだしく法律を犯し、組合に対する最後の攻撃と考えられるものを始めた。しかし、HLEUの組織化努力と、組合員とその家族の人並みならぬ決意と、労働組合共同行動委員会の下でマハラシュトラ州全域の組合から寄せられた連帯で、HLEUはこの攻撃に耐えている。

9月11日に、HLEUは、ムンバイで記者会見を開き、ヒンダスタン・リバー社の工場閉鎖の違法行為を暴露した。また、会社が労働者の補償でうそをついたことや工場閉鎖の法律上の承認を得るために労働コミッショナーに不当な影響力を行使したことなども暴露した。組合はまた2006年9月18日に大規模なデモを行うと発表した。

今後6ヶ月間キャンペーンが強化される。ユニリバーにこの違法行為を止めさせ、HLEUの要求を満たすように更に大きな現地の連帯、国際連帯が必要である。
HLEUの要求とは、

HLEU闘争の国際労組の支援は今まで以上に重要になっている。組合承認と団体交渉、特にリストラに関する交渉に関する法律上の要件を回避するために法律を鼻であしらうユニリバーの態度が問題とされるべきである。ヒンダスタン・リバー、親会社のユニリバーのCEO、州政府当局に対し、組合の要求に対する国際支援の示威、ユニリバーが裁判所決定に添って工場閉鎖を止め、工場の将来を組合と誠実に交渉し、法律を全面的に守るようメッセージを送ってHLEUを支援しよう。

メッセージを送るには、ここをクリック。この写しは自動的にHLEUとIUFに送られる。

連帯と支援、ありがとう。