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IUF
Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


シュガーワーカー、6月号

Posted to the IUF website 05-Sep-2006





ILO、インドネシア政府に組合に対する挑発行為をやめるよう勧告

2006年6月のILO結社の自由委員会の第324回報告書に事件番号2441番、IUF加盟の独立タバコ・サトウキビ・砂糖労働者連合(FSPM TG)の指導者に対する挑発行為事件が掲載された。

ILOへの苦情申立は、FSPM TGの会長ダウド・スカムトがPTグヌン・マドゥ農園で不十分な賃上げを拒否するよう労働者に勧めたために解雇された事実に基づきIUFが行ったものだ。スカムトはこの単組の委員長でもあった。農園の経営者はインドネシアの労働法規にある『はなはだしい過失』という不明瞭な定義を利用して、組合指導者を解雇した。グヌン・マドゥは、インドネシア最大の砂糖会社で、この会社の45%は香港ベースの億万長者、ロバート・クオックのクオック投資グループが所有している。

ILO委員会は、インドネシア政府に対し、スカムト氏を賃金及び手当ての損失なく職場復帰させるために必要な行動を取るように要求した。また、不明瞭な言葉遣い(はなはだしい過失)が労働組合活動を含むと解釈されないことを確実にするよう要請し、FAPM TGに対する挑発行為と脅かしの訴えについて即座に独立した調査を行うように勧告した。このほか同委員会は、インドネシア政府に、政府が取った行動を報告するように要求した。

FSPM TG会長兼グヌン・マドゥ農園労組委員長ダウド・スカムトは糖尿病を患っており、病状はは重い。6月12日の最初の心臓発作を含め最近3回も心臓発作を起こした。心臓のバイパス手術が必要である。病院のベッドで作成したビデオ声明の中でダウドは次のように語った。

『親愛なる皆さん、わたしはこの勝利を本当に誇りに思います。待ち望んでいたものが実現しました。理屈から言えば、糖尿病を患い、心臓発作を起こした者は間違いなく死にはずです。だからこそ、仲間の祈りに感謝します。私は死なないような気がします。回復して、我々の闘争に戻り、最後まで闘争を続けることを希望します。これが私のメッセージです。決してあきらめないで!私もグヌン・マドゥで闘争を続けます。彼らにこの勝利を、全てを伝えます。皆を集めて説明します。これはIUFの力だと、IUFの防御力だと、話だけではなくIUFは真に我々を防御します。インドネシアだけでなく、世界中で強力な歴史と背景をもって防御します。感謝の気持ちで一杯です。仲間の皆さん、ありがとう』

IUFホームページ、IUFアジア太平洋ホームページにも関連記事が掲載されています。ダウドのビデオメッセージをほしい方は連絡してください。(9MBファイル)

サトウキビと環境:
ブラジル:アスカール・グアラニ、二酸化炭素発生権取引


アスカール・グアラニのバイオマスからエネルギーを生産するプロジェクトがブラジルの気候変動に関する省庁間委員会で承認され、今国連からの承認を待っている。このプロジェクトは温暖化ガス排出削減の京都議定書のイニシアチブに該当する。

グアラニの報道担当者によると、同社はエネルギー生産のための化石燃料をサトウキビのバガス(しぼりかす)に替えることで10年間に13万トンの二酸化炭素排出権を売却を予定している。報道担当者は、「二酸化炭素発生の権利(カーボン・クレジット)は、サンパウロのウシナ・オリンピアが売却したエネルギー口座に遡及して支払われ、ウシナ・セヴェリナの生産するエネルギーは工場で使うために計算に入れない」と語った。現在の二酸化炭素排出権の価格は1トン当たり4−5米ドルである。(雑誌ルミエール(SP)2006年2月1日より)

昨年後半、ブラジルの各新聞は、カナダのコンサルタント会社が、リオデジャネイロのカンポス地方からの二酸化炭素排出権取引に関する評価を行う予定だと報じた。調査結果によっては、カナダ政府及び民間企業は砂糖およびアルコール工場の効率を図り、二酸化炭素排出権の売却のために約5000万ドルを投資するかもしれないと言われている。