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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


ネスレ・パキスタン、組合減少を巻き返し、組合員倍増

Posted to the IUF website 28-Jul-2006





アジア太平洋地域のネスレ経営者は組合を縮小させるために策を講じたが、彼らの主な戦術は体系的な雇用の外注化および臨時化、それに労働者をわざと管理職の分類のスーパーバイザー職に昇進させて、組合員から外すことだった。この見かけの昇進と同時に強制的早期退職を実施して、退職者を身分の不安定な労働者に置き代えた。このために組合員数が劇的に減少する工場がでた。

シェイクプラ工場のネスレ・パキスタン従業員労組は戦略的な組織化と交渉でこの挑戦を打ち負かした。三層構造(管理職、スーパーバイザー、生産ライン)の中、140名の生産ライン労働者のみが組合員として登録され、スーパーバイザーの職位にある250名の労働者は組合員から外されていた。労組はこのカテゴリーを管理職と非管理職の職員のふたつにする事に成功した。このようにして250名のスーパーバイザーの労働者の組合員資格を確保した。組合は現行の労働協約(2004年初頭に締結)を基に390名の組合員全員に適用される手当ておよび条件を交渉した。

2004年−2005年に、ヨーグルトと瓶詰めの飲料水工場が拡張され、200名の正規の職が増加した。これをうけ、労働者が組合員資格を持てるように労組は働いた。組合には現在、加盟費支払いベースで591名の組合員がいる。

カブリワラのネスレ・パキスタン従業員労組も同様の勝利を得た。ここでは2005年3月の労働協約締結時に40名しか組合員がいなかったが、それ以降、組合は39名のスーパーバイザーの組合加入権を勝ち取り、組合員数を倍増して、新組合員に労働協約の全条項と手当てが適用できるようにした。組合役員の数を8名から10名に増加し、2名のスーパーバイザーが組合執行委員に選ばれた。

2005年−2006年に、新規雇用者を対象に組合勧誘を行った結果、現在の組合員数は113名である。シェイクプラとカブリワラ・ネスレ労組は全国食品飲料タバコ労連に加盟する単組である。本労連は全国労使委員会に登録を手続き中で、登録完了の際はIUFへの加盟を申請する予定である。