IUF logo; clicking here returns you to the home page.
IUF
Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


ドイツ金属労組、WTO交渉で開発途上国に対する政府の圧力にストップを要請

Posted to the IUF website 19-Jul-2006





輸出依存型産業のうち自動車、金属、家具、繊維部門で働く200万人以上の労働者を代表するドイツIGメタルは、破滅的条件に関するWTO開発ラウンド交渉決着のために開発途上国に圧力をかけるのを止めるようドイツ政府に求めた。6月30日にジュネーブでおこなわれていた交渉が決裂した。これは開発途上国の大多数が非農産物市場アクセス交渉に関連して鉱工業品の急速な関税削減(ほぼ75%、先進国には一段と低い削減)を拒否したことと、先進国と通商圏が、世界市場へのダンピングを終わらせ、先進国の輸入制限を緩和することになる農産物に関する実質的な譲歩を拒否したためである。サービスに関する交渉もかろうじて残っている政府の規制メカニズムを完全に取り除くために、また多国籍投資家の保護を強化するために利用する目論見の中で行き詰っている。

ドイツの経済相宛の7月6日付書簡で、IGメタルは現在の非農産物市場アクセス提案は、雇用、生活水準、貿易均衡、公共歳入および政府の開発戦略と産業政策の遂行能力に破滅的な影響を与えると指摘した。「開発途上国の大半は、性急な市場開放の結果生じる長期に亘る繁栄と雇用の損失を認めていない。国際貿易に参加して成果を上げるには産業化にある程度成功していることが要件となる。最終的な非農産物市場アクセスプロジェクトは関税の種類やその基準を規定してはならない。社会開発政策のために、開発途上国は以前に同意した義務の修正が可能でなければならない」と組合は書いた。

高圧的戦術と現在のラウンドを強引に決着させようとするWTO交渉の現在の条件を拒否するよう求める全国労組と国際労組の数が増えているが、ここにドイツ最大の製造労組の力強い声が加わった。

IGメタルの書簡は 国際金属労連のホームページにドイツ語と英語で掲載中。

IUF論説 ドーハ開発ラウンド、生活破壊と大量失業と仕事の質低下の処方箋はここをクリック。