IUF logo; clicking here returns you to the home page.
IUF
Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


IUF シュガーワーカー4月号

Posted to the IUF website 31-May-2006





インドネシア:砂糖労連スラバヤで組合権集会

IUF加盟組合である、製糖工場、蒸留精製工場、農園、タバコ生産労働者を組織化する独立したインドネシア労連FSPM TGは、組合権の闘いと使用者との全面的な団体交渉の決意表明のために3月13日、ジャワ島スラバヤで大集会を開いた。東ジャワ州議会前の集会に各FSPMローカルユニオンの労働者約1000名が集まった。ここにFSPMの東ジャワ支部のホテル労組の組合員が参加した。

デモは、連合の要求に焦点をあてた。これらは、スマトラ島中央ランパンのインドネシア最大のサトウキビ製糖工場である民間企業グヌン・マドゥを3月に停職になったFSPM会長ダウド・スカムトの職場復帰に関する政府の行動を要請すること、国営の(PTPN)XとXI砂糖・タバコ工場の労働者に法律上保証される最低基準を実施すること、継続雇用のために常用雇用の資格を有する契約労働者を常用身分に転換すること、臨時労働者に国家社会保障制度を適用させること、PTPNXでの組合潰し行為を中止すること、ふたつの国営企業で本連合の支部を団体交渉に加えることであった。

組合代表が、議会で社会事由委員会の委員と会い、この委員はこの問題をPTPN経営者に提起することを約束した。デモ参加者はPTPNの事務所に移動し、彼らの要求をPTPNXの生産局長に渡す事に成功した。(この記事は2006年3月17日に最初にIUFホームページに掲載。)

フィリピン:ダナオ製糖所の労働者、賠償を勝ち取る

ダナオ開発会社の製糖工場の閉鎖から5年、この会社の約480名の労働者は解雇手当、社会給付、訴訟費用の払い戻しとして2210万ペソ(44万9千米ドル)を勝ち取った。労働者がメーデーを祝う準備をしている時に、この全国労使関係委員会による決定がなされた。

2000年10月に、製糖工場の設備が旧式で、農家は製糖工場の効率が悪いためにサトウキビを製糖工場に納めたがらず、そのため製糖工場は操業を停止すると労働者に通知した。使用者は、給与支払いの労働者数が多すぎ、解雇手当の資金がないといった。会社の全国労使関係委員会への申し立てによると、この状況は会社の資金が尽きるまで続いた。労働者側の弁護士は、会社の倒産手続きにおいて労働者は他の債権者に優先されるべきであると言った。この決定はさらに上告することができる。ダナオ製粉所はネグロス西部、トボソ、バランガイ・サンノセにある。

ダナオの労働者がこの勝利を勝ち得た一方で、3月17日に、警察の報告によると、統一ルイサイタ労組の指導者、トリソ・クルスがコンセプション市で射殺された。警察は、クルス氏は、バランガイ・パンドの自宅に歩いて帰る途中、モーターバイクに乗った二人の男に撃たれた。ULWU会長ルネ・ガランは、クルス氏は、2004年11月ハチエンダ・ルイサイタのストライキに参加して以来殺すという脅迫を受けていたと言った。新聞報道によると、クルス氏はハチエンダ・ルイサイタのために暴力で命を落とした14番目の活動家ということだ。(シュガーワーカー2005年1月、2月、10月号でハチエンダ・ルイサイタに関する詳しい情報が掲載)

他のニュースでは、砂糖規制当局筋によると、より厳しい公害防止基準によりいくつかの製糖所が閉鎖されるかもしれないということだ。3月23日付けのロイターの記事によると1980年半ばに、フィリピンには40の製糖所があったが、この数は29に減少した。フィリピンの製糖協会(PSMA)は、29の製糖所のうちの22をカバーしているが公害防止基準を遵守していない製糖所は新しい規制に合わせるために今後3年間で約9750万米ドルの投資が必要ということだ。PSMAは15の製糖所は新しいボイラー、煙突などの公害防止装置に既に同等の金額を投資していると言った。いくつかの製糖工場は、生産集約に至るかもしれないこの過程は将来的に砂糖部門を強化するだろうと述べた。いくつかの製糖所の衰退は、この産業の効率化に貢献するだろう、と砂糖規制当局の局長は語った。

ラオス:タイのコン・カエン、砂糖とエタノールに投資

タイで5番目に大きな砂糖生産業者、コン・カエン砂糖産業株式会社は2月半ばに、ラオスのサバナケット州の1万ヘクタールのサトウキビ農園と製糖所に12億バーツ(3100万米ドル)投資する計画を発表した。このプロジェクトにより、初年度の2008年に30万トンの砂糖を生産し、2年後には60万トンと生産を2倍にする。

実業誌によると、コン・カエンは、価格管理や新しい生産工場建設の政府の許可などタイの砂糖部門の規制や、それに加えて他の作物との農地競争のためにタイの生産拡大の可能性は制限があることから、新しい利益の源を探している。一方で、コン・カエンによるとラオスは、土地が豊富にあり、規制が少ない環境だ。同社は製糖工場に4億バーツ、灌漑設備を初めとする土地開発に、3億5千万バーツ、残りの4億5千万バーツを装置、機械、労働資本に投資する。タイの英字新聞バンコク・ポストはこのプロジェクトはバン・ポン・インタートレードとのジョイント・ベンチャーであるサバナケット砂糖会社を通じて進められていると報じている。バンコク・ポストは、コン・カエンはタイに輸出するためにエタノールを生産するだろうとも報じている。

新聞はコン・カエン重役の一人が、1日の賃金が約1ドル(40バーツ)安いためにタイ労働者よりラオス労働者を雇いたいと言ったと報じた。ラオスは後発発展途上国であり、2009年には欧州連合に免税の砂糖を輸出する可能性を持っている。

IUFグローバルシュガー:デンマーク3Fが砂糖部門活動を支援

デンマーク労働者統一連合(3F)が、シュガー・ワーカーとウェブサイト上のシュガーワーカー・ネットワークを通じてIUFグローバル砂糖プログラムを支援する事に合意した。さらに、砂糖労組ネットワークを結成、維持に有益な手段となったニュースレターの継続、砂糖部門の組合活動と国際発展の情報の共有化とともに、このプロジェクトでは、新しい課題に対応していく。砂糖労組の情報と分析を共有するためにウェブサイトをそのツールに使用すること、変化の時に連帯を提供する必要性。デンマークの3Fからの支援によりこのサイトの技術向上が可能となり、より容易なナヴィゲーションが行える。プロジェクトは新連合3Fの前身組織SiDから2005年に与えられた支援で継続する。