IUF logo; clicking here returns you to the home page.
IUF
Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


コロンビアのバナナ労働者、労働協約締結でストライキ回避

Posted to the IUF website 31-May-2006





コロンビアの農村労組SINTRAINAGROは、国内の1万6千名のバナナ労働者が対象となる3年間有効の労働協約の交渉で成果を上げた。これにより、組合が準備していたバナナ部門のストライキが回避された。(詳細はここをクリック) 最終段階の交渉で社会保護大臣が自ら介入したが、経営者と集中的な継続交渉を行った後に5月25日に労働協約が締結された。

新労働協約は、1年目は6.5%の賃上げ、2年目は生活費上昇分の全面的な調整、3年目は生活費上昇分プラス1.5%の賃上げとなっている。さらに使用者は社会基金(労働組合と共に運用)と教育、文化、スポーツ基金拠出に相当な増額を行う。

組合指導者は、この成果をSINTRAINAGROが加盟する全国食品労連UNACの強力な支援とIUFの国際支援によるものだとしている。IUFは2度にわたり政府に組合の交渉立場を支援する旨を表明した。SINTRAINAGRO会長ガイレルモ・リベラは、新労働協約により、欧州連合のバナナ関税のためにバナナ労働者の労働条件、生活条件向上が不可能になっているという使用者の日和見的な主張が崩されたと述べた。UNAC会長ルイス・ペドラサは、1万6千名の労働者に適用される部門別協約を構築し、維持する組合の能力は、団体交渉が通常、企業別レベルに制限される国においては非常に重要なものであり、コロンビアの労働者全体にとっての重要な勝利であると語った。