コロンビアのバナナ労組、ストライキ行動準備。IUF連帯を表明

Posted to the IUF website 29-May-2006





コロンビアのバナナ部門の全国労働協約交渉が暗礁に乗り上げているが、IUFはコロンビア政府に書簡を送り、我々の加盟組合SINTRAINAGROに連帯を表明し、組合の要求を支援した。

2004年5−6月に行われた14日間のSINTRAINAGROのストライキが終了し、2年間の労働協約が結ばれた。これによりバナナ労働者の常用雇用身分が確保され、下請けと雇用契約を季節的におこなうことで労働者の雇用の非典型化を計った使用者側のもくろみが敗北した。この労働協約により、1年目に8％の賃上げが、2年目にはインフレ率にスライドする賃上げが約束された。

しかし、ここでかちえたものは減退した。投機のために基本物価が上限を超えて押し上げられ、スライド制では購買力の大幅な減退を防ぐ事ができず、バナナ労働者の実質賃金は15％減少し、ほとんど3分の１の組合員の収入が法定最低賃金以下となった。SINTRAINAGROは、労働者賃金の損失は、政府が本部門の補助金を増やし、輸出が増加し、バナナ会社は卸売市場のバナナ木枠一箱の値段が7％上昇し、これにより利益を上げている時に起こったと強調した。

4月に協約更新のための交渉が再開したが、多国籍企業と国内製造業者を代表するバナナ栽培協会は基礎賃金の賃上げ交渉を拒否している。組合の総会では、必要であればストライキ行動を取る事に大多数が投票した。ジュネーブで4月5−6日に開催されたIUF執行委員会は、ウリベ大統領宛の書簡で組合の要求の支持を表明した。ストライキ投票後、IUFは5月17日に政府に対し、真正な交渉に援助するよう求め、我々の側にはSINTRAINAGROの支援にあらゆる行動を取る用意があることを再確認する書簡を送った。