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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


IUF、インド最高裁に茶労働者の保護を要請

Posted to the IUF website 19-Apr-2006



新しい報告、労働者の苦境を浮き彫りに

IUFと茶部門の加盟労組は、茶生産州の西ベンガル、アッサム、タミルナードゥ、ケララの農園の何千もの茶労働者をインド政府が保護するように公益訴訟を行う事に合意した。

この訴訟は、本日発表された2つの報告書*に裏づけされることになる。この報告書は、放棄農園の労働者の苦境を浮き彫りにし、北ベンガルの経営者が労働者中央基金、賃金、その他手当てを盗み取った状況を詳細に伝えている。報告書作成者が網羅した18の農園では、労働者の債権総額は366,243,653.53ルピーで、労働者一人当たりにつき21,340ルピーあるいは17ヶ月分の賃金に当る。

IUFは、西ベンガルの65,000名の労働者と100,000名以上の労働者が2001年からインドの茶部門を襲っているこの危機で影響を被ったと推定している。食糧援助その他の援助を届ける努力がされているにもかかわらず、何千もの餓死者が出た。

インド司法長官へ出した書簡で、IUFは、裁判所に以下を要請している。

1.閉鎖および放棄された茶農園の不貞経営者を即座に法に照らし処断し、経営者に未払い賃金、中央基金拠出金、手当て、医療費、その他の未払い経費を労働者に支払わせる。経営者が労働者の賃金から差引きながら中央基金に供託しなかった場合は、この金額を即座に供託する事を義務づける措置を即刻取り、このような経営者に法律の下で責任を負わせる。

2.今後は、労働者が飢えたり、餓死したりしないような措置を即刻取り、リース終了、近々に終了、契約解除のそれぞれの場合で、労働者の家族が農園退去を受けないような手段を即刻取る。

3.閉鎖・放棄茶農園の常用労働者一人当たりにつき5エーカーを割当て、食糧を栽培するためにこの土地を常用農園労働者それぞれの名義に書き換える。

4.一部、放棄された農園の財産および農園主とその会社が所有する商業利権を資金にして、この危機で雇用を失った労働者を援助し、苦しむ労働者に即時の救助を提供するべく救済基金を設置する。

5.労働者と家族がさらに苦しむ事を防ぐために食糧、水、薬品を影響を被った農園労働者のための即時人道援助に拠出するメカニズムを農園主とその会社と共に作る。

6.即座に責任を追及し、既に債権を持つ労働者に給付支払いを確実にし、今までの損失を支払い、労働者がさらに苦しみことを防ぐために法律上の義務を果たす。

7.市場主義が招いたインド茶産業の人道危機の過程を調査し、再検討する。

* 北ベンガルの閉鎖・再開茶農園の研究
Anuradha Talwar, Debasish Chakraborty、Sarmishtha Biswas著

インド西ベンガル、ドアース地域の閉鎖・再開・開園茶農園の栄養調査Sarmishtha Biswas, Debasish Chokraborty, Sutay Berman, Joshua Berman著