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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


韓国ネスレ労組交渉解決、ストライキ回避される

Posted to the IUF website 22-Mar-2006





経営者が誠実に交渉を行う事を拒否して、交渉が暗礁に乗り上げていたが、韓国ネスレ労組は最終的に協約を勝ち取り、議論の的であった労働時間と休暇の問題を解決した。

2006年1月13日の夜、韓国ネスレ労組委員長と経営者代表は週5日間労働の実施に関して合意に達した。翌日、この協約案は組合員の投票により88.8%の賛成で批准された。

新しい協約により、2004−2005年に遡っての賃上げ(2003年に合意されたレベルを超えて)も行われるが、2005年6月から2006年6月までの賃金は凍結された。2003年は3%の賃上げだったが、2004年6月から2005年6月までの賃上げは5.5%である。(自動賃上げ(年功序列)と合わせると7.5%となる)

韓国ネスレ労組組合員、経営者の交渉拒否に対しストライキ行動を投票

11月9日、韓国ネスレ労組はストライキの可否を問う投票を行い、全組合員の71%がストライキに賛成し、参加率は97%だった。

ストライキ投票の後でさえも、経営者は休暇と労働時間で、さらに悪い条件を提示して、交渉の継続を不可能にして状況を悪化させた。

ストライキが近くなり、組合員は残業と週末労働を拒否し、経営者に対し誠実な交渉を開始し、解決するようプレッシャーを増した。

以下は、11月の後半にネスレに組合員を擁する全加盟組合に送られた韓国のストライキ可能性を警告する文書である。

2004年5月以来、韓国ネスレ経営者はIUF加盟組合の韓国ネスレ労組とnの誠実な交渉をしぶりだし、2003年の成功したストライキ行動で組合を罰するために違法な、不当な労働慣行を始めた。2003年の争議は公正に合法的に解決し、組合の当初の要求を入れた新しい労働協約が批准され、組合員は仕事を再開するために誠実に仕事に戻った。それにもかかわらず、経営者は誠実な交渉を拒否することで、労働者の勤労意欲を害し、組合に罰を与えた。組合員は会社に裏切られたと感じた。

特に懸念するのは労働協約の休暇と労働時間の規定に対する経営者の態度で、この協約が調印されてから雇用された従業員には適用されていない。これは実質、賃金と手当ての組織立てた差別であり、新従業員に労働協約に規定される手当てと資格を否定するもので、この立場は組合として明らかに認容できるものでない。

2005年10月28日に、地域労使委員会は、調停の試みは失敗でこれ以上の調停は不可能であると結論付けた。これがストライキの道を開いた。11月9日にストライキ投票が行われ、圧倒的多数の組合員(71%)がストライキ行動の支持を表明した。

2005年11月17日の第52回労働協約交渉で、韓国ネスレ労組は誠実に交渉を行ったが、経営者は以前の立場を変えて、月間休暇を減らす提案を出した。これが実質、合意の達成を妨げた。

この状況悪化に直面して、誠実に組合と交渉することで組合を尊重することを経営者が引き続きの拒否する状況に直面して、我々はネスレに組合員を持つIUF加盟組合に韓国ネスレ労組のストライキ行動に備えることを要請する。ストライキが起こった際は、連帯支援メッセージを送り、それぞれの経営者にこの問題を提起していただきたい。さらにインスタントコーヒーを生産する工場に組合員がいる加盟組合に、韓国の工場のストライキから生じる不足分のための追加生産を行わないように要請する。ストライキの際は、連絡を入れる。


解決に至り、ストライキ行動は回避したものの、組合は次回の交渉で経営者が誠実な交渉を拒否し、組合活動に介入しようとする事態に備えていることを明らかにした。これらの不当な労働慣行は決して容認されず、経営者が組合尊重を拒否した場合の選択肢としてストライキ行動は常に残る。