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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


欧州のコカコーラ労組、余剰人員整理に抗議、交渉を要求

Posted to the IUF website 13-Feb-2006



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2月6日、ベルギー、英国、フランス、ルクセンブルグのコカコーラエンタープライズ(CCE)の400名を超える従業員が、パリのイシー・レ・ムリノーにあるCCE欧州本社の前で、同社のリストラ策による首切りに抗議し、リストラ策には交渉が必要だという組合の主張を強調するデモを行った。

過去2年間、CCEのリストラ策で、オランダ、ベルギー、フランス、英国で少なくとも496名の労働者が余剰人員として解雇された。オランダでは、2004年に新しい瓶詰めラインの導入によって80名が解雇された。同社は、2005年11月半ばベルギーで、過去2年間の100名の解雇に加えさらに50名の首を切る第3次リストラ策を発表した。2005年12月に、同社はフランスでリストラ策を始めたが、このため142名の解雇とフランスの2箇所の物流センターの閉鎖となった。2006年1月に、リストラの波は英国をも襲い、イースト・キルブライド工場の170名が解雇された。組合は、さらに何百名もが人員整理されるだろうと見ている。

CCEは、組合と欧州労使協議会の協議を必要とするメカニズムに従わずにこのリストラ策を実施している。また、同社の経営側は個別の一括条項を提案し、現地労働者協議会の合意を得て、組合を出し抜こうとしている。パリのデモはCCE経営側にリストラ案の情報を提供させ、リストラ策および従業員に与えるそのマイナスの影響に関してそれぞれの国で交渉させることが目的だった。


400名以上の欧州諸国のコカコーラ労働者が、組合との交渉を要求して、CCE本社の前でデモを行った。

この行動に参加した全ての組合の代表、すなわちフランスのCFDT, CGT, FO,ベルギーのFGTB,CSC,英国のTGWU,AMICUS,GMBとルクセンブルグのOGBL、そしてIUFとその欧州地域組織EFFATがCCEの人事部長に会った。再三に渡り、意思決定権限を持つ経営者に会いたいと要求したにもかかわらず、役員は一人も会議に出席しなかった。CCEの戦略は、明らかに欧州全体の事業のリストラを目的とするものだが、会社は欧州労使協議会との真摯な協議を回避するためにこの計画が国境を越えて行われる性格のものであることを否定している。組合代表はまたCCEが株主にのみに焦点をあてていることを非難した。そして、現在の会社の戦略の結果とその質の低さに対し失望を表明し、会社に対し従業員に対する責任を果たすように要請した。

EFFATによって調整されたデモはCCEシステムの労働者を組織化する欧州連合の組合が始めて行った共同行動だった。世界のコカコーラ労働者が400以上のメッセージをCCE欧州経営者に送ったが、IUFはこの行動に国際的な注目を集め、支援を行った。今後の会社の対応いかんでは、新たに国際的に調整された行動を用意する。