IUF logo; clicking here returns you to the home page.
IUL



獄中病める中国労働者の権利の指導者を釈放せよ

01-Feb-2005





世界の労働組合は、2002年に中国東北部の都市、遼陽で起こった大規模な労働者抗議行動を指導した罪で投獄されているYao FuxinXiao Yunliangの2名の即時無条件釈放を要請している。 (背景情報はここをクリック)。両名とも刑務所と強制労働所で身体をひどく壊し、刑期を終えることが危ぶまれている。

2002年に遼陽合金鉄工場の解雇された何千名もの従業員は、苦情を申し立てたが未解決の問題に抗議して公共デモを始めた。この問題とは1995年から工場経営者が(一時は1万2千名の従業員がいた)自分たちの報酬を正当化するために偽の収益報告書を作成し始めたことだった。同時期に会社は従業員の年金と医療手当ての支払いを中止した。2000年に工場労働者は未払いの賃金を求めて一連の抗議行動を行ったが、経営側は計画的に工場の金を略奪,横領を続けた。翌年、工場は正式に破産宣告した。2002年3月、破産交渉で警官が工場の周りに配置されて、合金鉄労働者の指導者は投獄された。地元の共産党指導者がテレビで遼陽には失業者がいないと言い放った時、合金鉄労働者と他の製造工場の労働者が街に繰り出した。逮捕された労働者は最初、『違法集会』の罪を問われたが、Yao とXiaoはもっと重い罪『国家転覆罪』に問われ、刑を宣告された。

地元の合金鉄労働者からの3年間にわたる抗議と嘆願、当局に対する全国労働組合組織、国際労働組合組織からの要請、2003年および2004年のILO理事会からの即時釈放の要請にもかかわらず、YaoとXiaoは監禁され続け、彼らの健康状態は悪化し続けている。

53歳のYaoは、高血圧がひどく、2003年10月から何回も短期の間欠性の心臓発作で監獄内で倒れている。先の怪我の手当てがされなかったために右足がほとんど使えなくなっている。2002年3月に警察が最初に拘束した時の怪我がもとで右耳の聴力を失った。零下の厳しい気温にもかかわらず、監房には暖房がなく、十分に暖かい冬服が供与されず、屋外での体操、新聞を読むこと、シャワーを浴びること、他の囚人と話すという一連の権利を否定されている。

58歳のXiaoは、肝臓、心臓、胃、目が慢性病に冒され、睡眠がよく取れず、呼吸と食事の摂取に困難をきたしている。刑務所側は投薬および医療手当てを拒否している。

両名とも体調が急速に悪化している。従って、再度中国当局に対し、彼らの即時の無条件釈放、さもなければ中国の法律で規定されている医療上の条件付き釈放を緊急に要請する。ICFTUは中国司法省に書簡を出している。(詳細はここをクリック(英文))。 この緊急国際行動にあなたの声を加えることができる。

今、行動を!


労働者権利の提唱者2名の釈放を求め中国政府に Eメールを送るにはここをクリック。写しが自動的にIUF、ICFTU、チャイナレーバーブルティンに送られる。

以下がメッセージの日本語訳である。

司法省
司法相 張福森 Zhang Fusen
10 Nandajie, Chaoyangmen, Chaoyang District
Beijing 100020
People's Republic of China

Yao FuxinとXiao Yunliangの即時釈放

司法相殿

2002年3月遼陽の労働者の大規模デモに関して『国家転覆罪』の罪で服役中のYao FuxinとXiao Yunliangの体調が悪化し続けています。仲間の労働者、全国労組、国際労組、ILO理事会が彼らの釈放を要請しているにもかかわらず、釈放されず、刑務所内の過酷な条件のために生命が脅かされる状態に至っています。両名ともILOの国際条約および貴国の憲法は(35条)で保証されている労働組合権と民主権の行使を求めたという罪しかありません。Yao FuxinとXiao Yunliangの即時無条件釈放をもたらすようにあらゆる行動を取ることを要請します。彼らの健康状態が生命を脅かされる状態になっていることを鑑み、少なくとも中国刑事手続法に従い、医療上の恩赦で即時に釈放されなければなりません。そうすれば、両名は緊急に必要な医療手当てを受けることができます。世界の労働組合および民主的公衆は、両名の生命と安寧の責任は貴政府が負うという見解を持ち続けます。

敬具