IUF logo; clicking here returns you to the home page.
IUL



パキスタン・パールコンチネンタルのホテル労働者、組合権闘争を続ける

02-Dec-2004



photo



カラチの高級ホテル、パール・コンチネンタルにおける組合権闘争が2004年11月9日に4年目を迎え、ホテル経営側が地元新聞に解雇通告をして300名以上の労働者を解雇した日を記念するために組合は会合や集会を開いた。

経営者が予約減少を理由として臨時雇用の労働者全員解雇し、常用職員の仕事を1週間に1日削減すると発表した2001年9月に労使の対立は始まった。組合は交渉を求めたが、経営側はこの要求を無視した。解雇通知は11月8日の日刊紙に発表され、労働者が翌日仕事に行くとホテルに入ることを阻止された。

臨時雇用のホテル従業員の権利を守るために始まった組合のキャンペーンが、労組の存在、組合員や役員に対する経営者の全面攻撃に急速にエスカレートしていった。組合役員は、違法拘留され、拘留中に殴られた。彼らは多くの組合員とともにリストラを口実に解雇された。


パール・コンチネンタルの組合員とその家族はイードの日(イスラムの大祭)2004年11月14日にデモを行った。他の組合、連合、労働権人権団体の代表がホテル労組に連帯を支援を表明するためにこれに参加した。


2003年3月に、パール・コンチネンタル労組を代表して、IUFが申し立てた苦情に対し、ILOの結社の自由委員会は、パキスタン政府に(他の手段とあわせて)カラチのパール・コンチネンタル・ホテルにおける反組合的な解雇について早急に徹底調査を行うよう該当労働当局に指示することを要請した。もし、これが反組合的な差別と判断されれば、当該労働者を賃金を失うことなく元の職に復帰させるよう要請した。また当委員会は、パキスタン政府に対し、将来の組合権侵害を避ける目的でホテル経営者と労組が会合を持つようにイニシアチブを取ることを要請した。当委員会は、ホテル経営者と現地当局による深刻な組合権の侵害があったと結論づけ、パキスタン政府に対し警察の拘留、組合員の暴力といやがらせについて全面的に調査を行うことおよび政府がILOに報告を行うことを要求した。

労働者と組合はこの闘いに決意を固めており、貴方の支援が必要である。彼らは活発にデモ、キャンペーンを行い、ホテル内外の労働者の支援が維持されるよう活動を続けている。次の抗議集会は、組合指導者が2002年に逮捕された日を記念して2005年1月6日に予定されている。

あなたにできること今日までパキスタン政府はILOの勧告を無視している。労働組合権の尊重が基本にあるこの争議の解決のためにパキスタン政府に介入させるために新しい圧力が必要である。パキスタン当局にメッセージを送ることでこれを助けることができる。

パキスタン首相へのメッセージの例


宛先:パキスタン首相 ザファルラ・カーン・ジャマリ
Fax: +92 51 9204632

写しo
パキスタンイスラム共和国元首・大統領ペルベズ・ムシャラフ
Fax: 92-51-9272810
E-mail: [email protected]

シンド州政府 州大臣
Fax: + 92 21 9202000

パキスタン、パールコンチネンタルホテル総支配人
Fax: + 92 21 568 1835/568 2655
E-mail: [email protected]
カラチ・パール・コンチネンタル・ホテルにおける民主権の深刻な侵害について

首相殿

126カ国1200万の組合員を代表する国際労連IUFに、カラチ・パール・コンチネンタル・ホテルにおける基本的民主権の深刻な度重なる侵害について知らせを受けました。

2001年9月以来、ホテル従業員の圧倒的大多数を代表する民主的に選出された労組が国際条約およびパキスタン憲法で保証されている労組権を擁護しようと務めてきました。パール・コンチネンタル・ホテル労組の組合員と組合役員は容赦なく解雇され、警察により違法に拘束され、暴力で脅かされ、ホテルの管理職の前で地元の警察署で暴行を受けました。これら一連の事件の間、原則としてパキスタンの労働者を擁護するために存在する法律が実施されたり、法の前の平等な司法という原則が適用されることはありませんでした。

これらの虐待は、パキスタン警察と地元の政府当局が協力して行ったために、国内法ならびに国連の国際条約のはなはだしい侵害となります。パキスタン政府は、国連システムの一部である国際労働機関の苦情申し立ての対象になっています。事件番号は2169号です。2003年6月に、ILO結社の自由委員会は、ホテル経営者、地元警察、地元政府当局によって深刻な労働組合権の侵害があったと結論づけました。当委員会は、貴政府に対し、パキスタン政府に対し警察の拘留、組合員の暴力といやがらせについて全面的に調査を行うことまたこれをILOに報告することを要求しました。しかし今日まで貴政府は、ILOの勧告に何ら対応していません。

貴政府が調印した国際条約の尊重を基本としてこの問題の迅速な解決を図ることはパキスタンの利益になるということを申し上げます。我々は、パール・コンチネンタル・ホテル労組の権利の全面的ま尊重を確実にするために、また経営者が従業員および彼らの組合に対するあらゆる暴力と脅かしを止めるように、パール・コンチネンタル・ホテルの経営者ならびにオーナーに貴殿が斡旋を行うよう求めます。我々はまた、パール・コンチネンタルホテル労組に対する経営者の違法かつ正当な理由のない攻撃に関わる警察権力と司法権力のはなはだしい濫用に関して全面的かつ公明正大で透明な調査を行うことを要請します。

敬具

メッセージの写しをIUF書記局にお送りください。我々がパールコンチネンタルホテル労組にあなたのメッセージを送ります。

貴方の連帯と支援に感謝します。