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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


LSGスカイシェフ労働者、賃上げ・労働条件向上のためストライキ決行

Posted to the IUF website 05-Oct-2004





ルフトハンザ航空の子会社、LSGスカイシェフは世界最大の航空ケータリング会社である。LSGスカイシェフが、基準を低下させ、労働協約を弱め、努力して組合が勝ち取った成果を排除し、労働者を解雇し、雇用を臨時化しようとしているため世界の労働者とその組合が闘っている。このために最近同社は争議行為の標的となっている。

労働者の権利と職業上の基準、また社会基準への攻撃は、9月11日後の航空旅行の減少と低コスト低サービスの航空会社からの競争に引き続き、メジャーな航空会社からの圧力に対する同社の衝動的な反応である。組合の交渉委員会は、労働者の利益を守り、雇用を守るために解決策を見出し、ケータリング事業の生存能力を確保しようとする努力を行う中で、会社の融通性に欠け、強情な、想像性に欠ける交渉態度に直面させられている。

ケータリング労働者は既に他の職業や産業で働く労働者と比べ賃金が低い。スウェーデンのHRFがこの状況を2004年に団体交渉で向上させようと決意した時、譲歩せず、賃上げおよび夜間作業、休日作業の割り増しを拒否し、若年労働者に低い賃金水準を要求する会社と対峙することになった。ストライキを脅かし、労働者に公正な賃上げを規定する新労働協約を勝ち取るために仲裁制度を使った。

スペインの24時間ストライキ

パルマ・デ・マジョルカのソン・サント・ホアン空港のLSGスカイシェフ労働者は、金曜日の夜に3回連続して24時間ストライキを行った。9月10日、17日、24日である。FECOHT-CC.OOとFECHT-UGTの組合員で構成される労働者委員会は、会社が2004年2月28日に期限切れとなった協約更新を交渉する意思がないために争議行為を要請した。

9月9日に仲裁の話し合いが失敗した時に、発表された3つのストライキの第一回目が9月10日に行われた。これに続き、会社を真剣な交渉に着かせようとする試みが失敗し、2回のストライキが行われた。他の経済的な項目は何ら変更せず、給与の2.8%上昇のみを求める提案を会社は否定したのみならず、何の見返りもなしに、労働時間の柔軟化を課そうとした。労働者委員会の交渉者は、これは不必要で、容認できないと判断した。パルマ・デ・マジョルカのLSGスカイシェフの労働者は、3回のストライキに大々的に参加し、空港の仲間の労働者から支援された。

パリの論争

パリ、シャルルドゴール空港のLSGスカイシェフは一方的な懲戒手続きと会社が些細な違反で労働者を解雇することにより、『見せかけの社会計画』を課そうとすることに抗議して、9月21日火曜日にストライキを行った。2001−2002年の労働争議は、大規模な解雇、苦労して得た団体交渉の成果を排除しようする試みに反対して労働者の大規模な動員を見た。会社はこれに対抗し、約900名の労働者をロックアウトし、武装警護を雇い、ピケを張る者たちをおどし、デモに参加した労働者をはなはだしい過失があったとして違法に解雇した。経営チームが入れ替わったにもかかわらず、(2002年の対立の終了に向けて)フランスのLSGスカイシェフの労使関係は今も緊張が続いている。

ニュージーランドの波状スト

ニュージーランドのサービス食品労組(SFWU)とエンジニア・印刷・製造労組(EMPU) に組織されるLSGスカイシェフ労働者は、オークランドとクライスチャーチで200名が2時間職場を離れた時、10月1日に1週間の波状ストを始めた。オークランドのスト参加者は空港付近のLSGスカイシェフ生産現場に設置されたピケに参加した。ウェリントンの労働者は、残業の禁止を守っている。これ以降のストが10月3日、6日、8日に予定されている。

スウェーデンとスペインのようにLSGスカイシェフは労働者の要求を真剣に交渉することを拒否している。この場合の労働者の要求は賃上げと残業代の1.5倍の割り増しである。SFWUとEMPUは9月15日にスカイシェフに対し、組合員がスト決行に賛成投票をしたことを通告した。9月30日の仲裁で妥結することに失敗し、400名以上の組合員が争議行動を行っている。