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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


AMWUとネスレ・オーストラリアの労働協約、臨時雇用を制限し、組合権向上

Posted to the IUF website 02-Sep-2004





IUF加盟のオーストラリア製造労組(AMWU)は、オーストラリア・ネスレ製菓と新しい3年間の全国協約に調印した。本協約は、組合の権利を相当高め、臨時雇用の使用に厳しい制限を加えるものである。両者は8月26日に調印し、3工場600名の製菓労働者に適用される。

新労働協約は、効果的な組織化と、派遣会社からの非常用労働者の使用増加を減少させる交渉戦略の構築のための1年間にわたる組合の社内での、また全国規模の運動に終止符を打つものである。ネスレの直接の常用雇用が新労働協約の主要目標であると確認された時、組合は、3つの職場を通じての団体行動の能力に支えられた交渉戦略のために会議と情報共有の継続を行い、支援を積み上げていった。

新労働協約は、非常用労働者が働ける時間の上限をを通常労働時間(残業を含まない)の15%とするものである。通常労働時間の合計は3ヵ月ごとに見直され、制限を越える時間は協約に入れられた公式にしたがって常用雇用に変更される。本協約以前は、工場で通常労働時間の23%までが臨時雇用で作業されているケースがあった。

本協約は、職場における組合の権利を大幅に広げるものである。選出された組合代表で構成される代議員委員会が、3つの職場でそれぞれ設立される。経営者は、最低でも3ヶ月に1回この委員会と定期的に会合を持たなければならないと協約が特筆する。代議員委員会の組合代表の会合出席時間および、会合の前後自分たちでまた組合員と協議する時間は会社が給料を負担する。本委員会は、会社内の変更につき情報、協議を受けなければならない。本協約は、また組合教育休暇の手当てにつき特定しており、組合の生産現場のアクセス権を保証したものである。

12週間の100%有給の両親休暇が始めて協約に含められた。オーストラリアの法律に必須の有給両親休暇規定はないために、特にこれは大きな成果である。

3年間の協約期間、組合員は、年間5%の賃上げを勝ち取った。これはオーストラリアの食品セクターの平均をやや上回るものである。長期勤続休暇(10年以降の勤続で習得される)は8週間から13週間に延長された。

AMWUの食品部門の副全国書記でIUF副会長であるJenny Dowellは、「ネスレ製菓から人材派遣会社を排除し、直接常用雇用を増やすことに皆が尽力した」と述べた。AMWUは本協約をネスレ従業員の権利に関するIUFグローバル宣言(マニラ宣言)に述べられている保証された権利とより良い条件の確保、および非常用雇用の使用削減における重要な前進と見ている。

AMWUは、食品産業における下請け化をなくすキャンペーンを続けており、多国籍企業のシンプロットとユニリバーとの協約でもこれを勝ち取っている。より詳しい情報は AMWU ホームページを参照。