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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


カンボジアの仲裁委員会、ラッフルズ・シェムリアップに解雇組合員の職場復帰を命じ、社内組合を非難

Posted to the IUF website 19-Aug-2004





8月12日、カンボジアの仲裁委員会(独立3者構成機関で、ラッフルズの経営者は何度も無視している)は、2番目のカンボジアのラッフルズホテル、アンコール・グランドホテルの大量解雇と組合つぶしに対する委員会決定を発表した。この決定は6月8日のカンボジア観光サービス労連のプノンペンのラッフルズ・ル・ロワイヤル97名の組合員解雇に関する決定につづくものである。(基礎情報およびラッフルズに抗議メッセージを送るにはここをクリック)。

この決定で、仲裁委員会は、ラッフルズに対し、不法に解雇された労働者を職場復帰させ、あわただしく結成された社内組合と締結したまやかしの労働協約を否認するように要請した。

仲裁委員会は、ラッフルズがストライキ3日目で疑わしい現地裁判制度を利用して従業員に48時間以内に職場に戻るようにという疑問が残る決定を得たことに関しては裁定を下さなかった。委員会は、裁判所の命令に従ったかどうかを評価するにとどめた。労働者が職場に戻ろうとした時、約250名の武装警官がホテルの外に配置され、大半の労働者は職場に戻ることを妨げられたか、あるいは脅かされたことに留意した。委員会は、またストライキ時に正式に休暇を取った労働者もなおかつ解雇されたことを考慮した。

200名を超える圧倒的大多数の労働者に関しては、委員会は、『重大な過失』を理由に会社が解雇を正当化しているのを否定し、給料損失全額を補償して即時職場復帰させるよう要請した。

ラッフルズ・プノンペンに関する決定では、委員会はラッフルズがでっちあげ、経営が都合良く選んだ職場委員会が署名した『労働協約』を変則的かつ違法であると宣言し、カンボジア観光サービス労連の代表資格をラッフルズ・グランドホテル従業員を代表する唯一の組合であると是認した。

経営者の悪意と明白な警察暴力の脅かしにもかかわらず、仲裁委員会は、約24名の労働者は、職場に戻る条件として登録簿に署名を拒否した後の『重大な過失』のために解雇されうると裁定を下した。仲裁委員会の従業員代表であるアン・ナンは、この決定に同意せず、書面で、登録簿に署名しなかった労働者は、そうした行動を取る完全に正当な理由があると強調している。

組合もまたこの仲裁委員会の決定を批判し、解雇された全ての労働者の即時職場復帰が命じられるべきであったと語っている。しかしながら、この決定はラッフルズが法を超えて、無法者の経営者として行動していることを再び確認するものである。

IUFは、カンボジア政府を、逆説的に同国で労使関係の基本的問題を取り扱う最高権限機関である仲裁委員会の拘束力を持たない決定を実施に移すことを怠っているとしてILO結社の自由委員会に正式に苦情申し立てを行った。ILOにカンボジア政府の苦情を申し立てることは、これが初めてでない。しかし、ラッフルズインターナショナルが、国連の公式ホームページにその経営慣行の詳細を書かれるのは初めてのことである。