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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


InBev労働者はサンバを楽しめない

Posted to the IUF website 15-Dec-2005





ベルギーCSC食品サービス労組の記事より (http://csc-alimentation-service.csc-en-ligne.be/)

ベルギーはビールの国と言われるが、世界最大のビール会社InBevにとっては、今や同国は大海の一滴にしかすぎない。ベルギーで消費されるビールの半分以上は、ベルギーに4つあるInBevビール工場のどこかで生産されている。(Jupilleが Jupiler、 Louvain が Stella Artois、 Hoegaarden が Blancheを、そして Leeuw-Saint-Pierreが Kriek Belle Vueを生産する)。 InBev経営者は、合併以来他の工場を既に閉鎖し、ベルギーにはビール工場が多すぎると確信している。経営側は組織の変更を発表しており、このため2898の雇用のうち232の雇用が失われ、生産移転が行われることになる。(特にHoegaardenからJupilleに)

この発表は労組にとっては特に驚くべきニュースではなかった。InBevグループの2005年の業績は良好であったが、この合併が、労働者と労組に悪影響を与えるだろうと労組が懸念し始めてからすでにかなり時間がたっている。国際食品労組IUFは、世界のInBev労組会議を開催することを考えた。IUFはベルギー労組にInBev世界会議のスポンサーになるよう依頼し、CSC食品サービス労組はこれを聞き入れた。というのは、国際連帯と協力がInBevのような多国籍企業内での拮抗力を構築する唯一の方法だからだ。

国際拮抗力

InBev会議は11月13−14日までブラジルのサンパウロで開催され、17カ国から45名の参加者が集まった。ブラジルの参加者の報告は特にInBevの劣悪な記録ののっぴきならぬ証拠となった。過去数年間で、同社は解雇手当を全く払わないままに13000名の労働者を解雇した。ブラジルにはほとんど社会保障がないため、解雇された労働者は貧困者層に加わざるを得なかった。

経営者は会社を軍隊を動かすように運営している。『この戦いに勝たなければならない』『夏、我々の一番最近の戦場』これはは労働者に繰り返し繰り返し言われるスローガンである。フレキシビリティというのは魔法の言葉である、労働時間と給料の両方に適用される。

ブラジルの仲間は、ベルギーの代表を皮肉な言葉で迎えた、「ようこそInBevへ、地獄へようこそいらっしゃいました」。あらゆることが、InBevの経営者はブラジルの経営方法が今後の方法であり、会社全体にこれが適用されるべきだとと信じていることを確信させた。「今や利潤に唯一焦点をあてる人々によって運営されている。このためにすぐに激しい変化が起こることは確実だ」。と本会議に参加したJupilleビール工場のCSC代表、マニュエル・グラシア・カバレロは結論づけた。

反組合的対応

会議参加者はBozo Perovicへの連帯を表明した。InBevは、このモンテネグロの労組指導者を解雇した。モンテネグロ労働裁判所が同氏の職場復帰を命ずる判決を出したが、経営者はこれを無視した。そしてPerovicはいやおうなしにInBevの反組合対応のシンボルとなった。

会議ではまた、世界中で行われている調査とリストラの情報を交換した。事業所とその仕事が詳しく比較され、お互いが競争するように仕組まれている。労働組合は従って、国際協力を向上させることを学ばなければならない。この会議が最初のステップであった。労組のアプローチをグローバルにより良く調整するような決定が行われた。情報は特定のウェブサイトを通じて交換され、連帯活動を進展させる。

本会議は既に結果を生んでいる。ブラジルの数多いInBevビール工場を組織する複数の労組が全国労組委員会を結成した。不均衡について働き始めるには、また経営者との対話の開始を試みるには良い方法である。