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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


鳥インフルエンザH5N1:食品・農業労働者にとっては職業安全衛生の権利の問題

Posted to the IUF website 07-Nov-2005





鳥インフルエンザ(H5N1)の世界的な大流行が危惧され、公衆衛生、食品の安全性、組合の権利、職場における安全衛生の強いつながりに再び焦点があたった。ウィルスの急速な広がりのために、世界保健機構(WHO)、国連食糧農業機関(FAO)、国連動物健康機構(OIE)などの国際機関が、各国政府のためのガイドラインおよび行動計画を策定するに至った。これらの行動計画は、農業労働者および養鶏産業に大きな影響を与えるが、このウィルスにさらされる前線にいる労働者に対し適正な措置、または特定の認識がないままに、開発され実施されている。

ウィルスの広がりを抑えるために提案された多くの措置は、従来の養鶏の方法を大きく変え、産業再編をもたらすものだ。それは、農業労働者とトリ肉加工労働者に大きな影響を与えるだろう。しかし、これらの行動計画は、養鶏業に雇用される農業労働者や加工労働者の利益と健康を深刻に扱っていない。

防止および封じ込め措置で、H5N1を職業上の危険として認めないもの、ウィルスの広がりを止める上で農業労働者の安全衛生の権利が中心的な役割を果たすことを認めないものは限られた影響しか与えないだろう。

従って、IUFは農業労働者が直面する職業上の特定の危険性を認め、ガイドラインと行動計画に適正な手段を組み込むようにWHOに要請した。IUFはまた、WHO、 FAO、OIE、ILOが共同で農業労働者とそのコミュニティがH5N1の危機から被る経済的、社会的、また健康上の影響を配慮した行動計画を策定するよう要請した。H5N1発生の監視と報告において、また使用者と公共当局の措置の監視において農業労働組合の積極的な参画がなければならない。

我々はILOに対し、特に、危険な状況下で労働者に除去、清掃活動を強制しないことを確実にするように求めた。また、H5N1ウィルス発生の結果、トリ農場や繁殖場が臨時閉鎖、あるいは完全閉鎖された場合、農業労働者に正当な保障を確実にするために各国政府に介入するよう要求した。

IUFは鳥インフルエンザ(H5N1)と農業労働者の報告書を作成した。 ここをクリックするとダウンロードできる (pdf 形式)。