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IUF、他の国際労組と共にエリトリアの秘密刑務所に拘留中の組合指導者釈放をILOに訴える

Posted to the IUF website 28-Sep-2005





IUF、他の国際労組と共にエリトリアの秘密刑務所に拘留中の組合指導者釈放をILOに訴える

国際労働運動は今日、罪状のないままアスマラの秘密刑務所に拘留されている3名の労組指導者を釈放させるようエリトリア政府に対する圧力を高めた。

本日、IUF, ICFTU, ITGLWFは国連特別機関のILOにエリトリア政府を正式に訴えた。この苦情申し立てはILOの結社の自由委員会に提出されたが、エリトリアはTewelde Ghebremedhin, Minase Andezion, Habtom Weldemicaelら労働組合活動家を拘留し、ILO条約に違反していると訴えた。

さらに、3つの国際組織は、組合指導者を迅速に釈放させるために「あらゆる可能な手段」に訴えると誓った。

今春初めからの3名の拘束は、外部との連絡を立たれ、罪状のないまま続けられている。これは逮捕者は48時間以内に判事に連行されなければならないとするエリトリアの法令に違反している。彼らはアスマラの秘密刑務所に入れられていると思われる。

「ILOへの申し立てに加えて、彼らの即座の無条件の釈放を得るために政府に他の方法で圧力をかけることを考えている」とICFTU書記長、ガイ・ライダーは言った。

欧州開発基金が資金提供し、いくつかのEUプロジェクトがエリトリアで行われているが、これは2002−2007年の期間で総額1億5600万ユーロにのぼる。この協定の核となる部分は、この援助を得るためにエリトリア政府は人権を尊重しなければならない、ということである。

Ghebremedhin とAndezionは、3月30日に治安警察に逮捕された。逮捕された時、彼らはそれぞれ全国農業食品観光労連(IUF加盟)と繊維皮革労連(ITGLWF)の選出されたリーダーであった。4月9日に、警察が紅海ボトラーズ・コカコーラ労組会長で食品飲料連合の執行委員Habtom Weldemicaelを逮捕した。

何度も彼らの釈放や罪状公表の国際的な要求が起きているが、エリトリア政府はこれに応えていない。

「彼らが罪状のないまま、弁護士や家族との面会も許されずに刑務所に入れられている事自体がはなはだしい基本的人権侵害だが、これはエリトリアの法令にも違反している。エリトリア政府が国際的な評判を真剣に考えるのであれば、彼らはもうすでに釈放されているはずである」とITGLWF書記長ニール・ケアニーは語る。

エリトリアは単一政党の支配の下でますます抑圧的になっている。アムネスティ・インターナショナル(同組織も拘留された3名の組合指導者を支援する行動を要請している)によると、政府批判者が何千名も刑務所で悲惨に暮らしている。刑務所に入れられて既に5−6年たつ者もいる。

どの囚人も裁判所に連行されず、罪状宣告もなく、裁かれない。いくつかのケースでは軍と警察役人の陪審団が公正な裁判の基本的な基準を愚弄する秘密手続きで禁固刑を言い渡しているということである。

アムネスティによると、拷問の使用が体系的になってきたということだ。現在も拘留されている者の中には同国の解放闘争の前指導者と活動家、元大臣とジャーナリストらもおり、彼らは正式な手続きを受けていない。

「この逮捕は抑圧の輪が労働運動にまで及んだことを意味する。国際労働組合はエリトリア政府がこの3名の組合指導者の身体的心理的安全と安寧に責任を負うと警告した」とIUF書記長ロン・オズワルドは語る。

また、この9月でジャーナリストでスゥエーデン国籍を持つDawit Isaacが違法に拘留されて4年を迎える。彼は2001年9月に政府が独立系新聞社を閉鎖して以来、外部との連絡を断たれ、罪状も裁判もないまま、他の12名の独立ジャーナリストとともに拘留されている。彼らに対する告訴は一切されていない。国際ジャーナリスト労連がEUのエリトリア大使に面会を求め、彼の即時釈放を求めようとしている。