IUF logo; clicking here returns you to the home page.
IUF
Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


UFCWカナダ、オンタリオの農業労働者に安全衛生の保護を勝ち取る

Posted to the IUF website 06-Jul-2005





オンタリオの農業労働者は州の職業安全衛生法に包括されることになり、職場の安全衛生保護の権利に重要な勝利を得た。カナダの農業労働者は、米国の農業労働者と同様に、労使関係と労働組合権を制定する全国法令から特に排除されている。オンタリオ労働省が出した2006年6月30日までに約10万の労働者に全面的な保護を与えるという決定は、農業労働者が職業安全衛生法から排除されているのは法の下の平等に照らし合わせ、農業労働者の憲法上の権利の侵害であるとしてUFCWが法律に訴えていたことへの回答である。

職業安全衛生法に包括されることで、農業労働者は他の部門の労働者と同様に、安全でない仕事を拒否する権利、職業上の危険を知らされる権利、職場の安全衛生委員会に含まれる権利を得る。とはいえオンタリオの農業労働者は、労働組合に加入し、団体交渉を行う法律上の権利をいまだに持ち合わせていない。1990年、オンタリオが新民主党の政権下にあった時、農業労働者の組合を結成する権利を肯定する法令が採択された。しかしこの法令は1995年に州で保守党が権力を握った時に、この部門の組織化の禁止令に置き換えられてしまった。2001年、カナダの最高裁判所は、この法令の除外を無効にし、この結果オンタリオで2003年農業従業員保護法が生まれた。この法律はオンタリオの農業労働者に『協会』を結成する『権利』を与えたが、組合に参加する権利、団体交渉権、ストライキ権は否定された。カナダの『ソリダリスモ』あるいは、ラテンアメリカスタイルの御用組合のようなものである。

オンタリオのUFCWは、移民農業労働者のための支援センターを運営しており、引き続き全面的な労働組合権を求めていく。UFCWカナダの全国局長は、職業安全衛生法の決定に対して、「我々は、他の労働者が当然のごとく受けている基本的な職場安全衛生の保護をやっとオンタリオの農業労働者が受けられるようになったことを喜んでいる。我々は、10年以上に渡り、彼らの闘争を支援してきた。そして今後も国内および移民の農業労働者のために組織権を含む、平等な権利を求め続ける」と語った。