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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


Nemagon犠牲者に正義を求める運動で初期勝利

Posted to the IUF website 30-May-2005





5月31日、マナグアの国会前で野営をしていたニカラグアの農村労働者の闘争は、暫定合意で転機を迎えた。本合意は21のプログラムから成り、Nemagon中毒と慢性腎臓疾患の犠牲者に医療・社会・経済援助を提供するものである。バナナおよびサトウキビ農園の労働者がNemagonで被害を被った。

犠牲者グループの指導者が市民社会支援団体の援助を得て、政府が出した貧弱な名ばかりの文書に対抗する合意書案を起草した。最終文書は基本的に犠牲者グループの主な要求をそのまま残した上で、多少の変更を加えたものになった。

被害を被った人々がすぐに必要なもの(保証付きの無料医療援助、住宅・作物援助プログラムへの参入)を用意することに加え、本合意書には西部ニカラグアの悲惨な公衆衛生と環境を改善する措置が入れられた。さらに政府は80名のNemagon犠牲者にパスポートを提供することを約束した。そうすればこの80名は米国に行きNemagonを生産、使用した多国籍の農薬企業、バナナ企業を相手取った裁判で証言ができる。

暫定合意書の調印はニカラグアの農村労働者の闘争の転機だが、道のりはまだ遠い。犠牲者グループは政府が合意書に調印した動機、また合意書に最後まで従うかということについては幻想を抱いてはいない。この調印の前週に、ニカラグア大統領エンリケ・ボラニョスはワシントンD.C.に行っていた。ここではブッシュ大統領や他の中米の指導者と中米自由貿易協定に関する交渉が行われていた。国会審議がマナグアですぐに開始するために、国会前の野営をできるだけ早く解散させるようボラニョスが指示したのは明らかである。このために300名の活動家が政府に圧力をかけ国会活動が必要な案件の進展を監視するために待機しつづけている。その案件とは必要資金確保のための予算修正、犠牲者とその家族に就労不能年金を提供する法律、慢性腎臓疾患の職業病認定、法律364号(Nemagon関連の疾患に対し全面的治療を提供する)の公約が、法律の全ての義務が遂行されるまで廃止、改正がされないことである。