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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


IUF、WTOにおけるEUバナナ体制への挑戦で、『新バナナ戦争』を警告、権利に基づいたグルーバルな規則を求める

Posted to the IUF website 27-Apr-2005





9つの中南米バナナ生産国がEUの新しい輸入バナナの関税規定案に異議を申し立てたが、IUFは、この動きに対応して『新しいバナナ戦争』が生じる深刻な社会的影響を警告した。『関税のみにたよる解決策が低価格生産者に有利であることは必然で、一つの労働者グループを他の労働者グループに対抗させ、さらに水準を下げる競争を生み出す』とIUF書記長ロン・オズワルドは語った。『このWTO活動を浮き彫りにする企業プログラムは90年代のバナナ戦争の継続であり、ここから利益を得たものは多国籍の大きな生産会社、市場売買にかかわる会社、小売業の巨人たちで、この部門の何百万もの労働者や小農を犠牲にして、さらに価格を下げることをもくろんでいる。生産国の持続可能な生活労働条件を確保する解決策を見出さなければならない。この解決策は商業上の利益ではなく権利を基礎にしたものでなければならない』

『WTOでの発展は、WTOがこれらの権利を擁護するにふさわしい機関でないことを示唆している』とオズワルドは語る。このためにIUFとその加盟組合は、EUおよび世界のバナナ部門の社会的・環境的進展を支援するグローバルなメカニズムを探っている。この過程の中で、IUFとIUFのバナナ労働者の加盟組合は今年ブリュッセルで4月28日から30日に開催される第2回国際バナナ会議に参加する。この部門における推進力、『どん底への競争』を逆に戻すために企画され、現在のグローバルなバナナ制度に代わる制度を開発するために同会議に組合、政府、国内企業、多国籍企業、協同組合、消費者、市民社会団体が集まる。ここで検討されるのは、全ての生産国で労働者の組合権を実施するメカニズム、社会環境基準の引き上げのためにスーパーマーケットや小売業のプレッシャーの影響の制限、価格安定のためにサプライ・マネジメント合意、持続可能な生産、公正価格、労働者の生活賃金を奨励するための権利に基づいたEUバナナ輸入体制の実現可能な規則などである。第2回国際バナナ会議の詳細についてはインターネット上で英語、フランス、スペイン語で入手できる。ウェブサイトのアドレスはwww.ibc2.org