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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


Syngenta、世界の植物資源特許化の企てを放棄

Posted to the IUF website 25-Feb-2005





植物の花生成をつかさどる遺伝子行程に関する特許権取得のための国際的特許申請に対する組織だった抗議に会って、(背景情報)、スイス本拠の種子・農薬多国籍企業、Syngentaは特許申請を取り下げることに合意した。IUFとETCグループに、別々の書簡で、Syngentaは米国特許商標局と欧州特許局への特許申請を継続しない旨通知した。ETCグループはこの世界の遺伝子パワーの略奪に対しIUFが共に闘う市民社会団体である。同社のこの発表は、開発途上国での特許をあきらめると述べたが、重要な市場での申請を続けるのかはっきりしなかった発表の後に行われたものだ。

IUF宛の手紙で、Syngentaは、『我々は、知的所有権が革新に対する投資に欠かせないものであると思っている。というのはこれにより透明性がもたらされ、投資回収で相当な技術開発リスクを会社が負うことを可能にするからである。特に種子部門で明らかだが、特許制度により会社は技術を分かち合うこと、またそのライセンス化を奨励されている。特許制度なしではこの技術は私有化され、独占されるであろう』しかし、特許過程は透明である。Syngentaの国際特許申請PCT/EPO2/06968、 発行番号 WO03/00094、これは主要な何十もの食糧作物(未だに発見されていない種もふくめて)への特許申請であるが、グローバルな企業戦略の典型的な例である。IUFは、そのために、他の団体とともにSyngentaや他のバイテク・種子・農薬会社がこの部門の特許申請を公にすることを確実にさせるために活動する。会社にプレッシャーを与え続け、特許過程を通じて世界の食料資源の『所有権』を得ようとする会社の試みを放棄させなければならない。

IUFは、国連食糧農業機関の事務局長ジャック・ディウフ宛に、世界の食糧保障を守り、Syngentaの商標申請を阻止するよう要請する書簡を送ったが、この返事はまだ来ない。