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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


米国会議員、主要国際組織にカンボジア、ラッフルズのボイコットを要請

Posted to the IUF website 20-Jul-2004





米国民主党下院議員ジョージ・ミラー(カリフォルニア)は、主要な国際組織に、カンボジア観光サービス労連との争議が続く限り、カンボジアのふたつのラッフルズホテルをボイコットすることを呼びかけた。7月15日付けの4通の手紙で、ミラーは、国連事務総長、国際通貨基金専務理事、世界銀行総裁、アジア開発銀行総裁に対し、「ラッフルズが確立された労働基準の遵守を拒否し、ホテル従業員との現在の争議で仲裁委員会の裁定を拒否しているゆえに、同社所有あるいは同社経営のカンボジアのホテルを利用することをやめるように」全職員に通達することを要請した。「これらの組織がラッフルズを引き続き利用すれば、カンボジアをはじめ世界における国連議題の核となる基本的民主的機関の開発と強化を阻むことになる」とミラーは語った。

「このホテル争議は、世界で最も大きなホテルのひとつが関係しているために特に落胆させられる。このホテルはプノンペンとシェムリップの資産に大きく投資している。このラッフルズホテルの労働者の多くは、1日1ドルしか得ておらず、ラッフルズと公正な協約を交渉するために組合に加入した。最優先事項は、カンボジアの法律で要請される10%のサービス・チャージをホテル従業員へ分配することである。他のホテルの経営者と共にラッフルズ経営者がこれを拒否したために今春初頭にストライキが打たれた。他のカンボジアの高級ホテルとは別に、ラッフルズは単独で労働者をロックアウトし、300名のストライキ参加者を解雇した。新しい御用組合を承認し、この御用組合と労働協約を締結した。これら全てが良くある反組合戦略で、オープンで公正な労働法が請合うものを害するものである」とミラーは続けた。

ミラーは、ラッフルズが故意に無視したカンボジア仲裁委員会の様々な裁定について述べ、「ラッフルズの行動は、特に、カンボジアの主要な機関のひとつである委員会の決定を無視し、国際社会が労働政策に関する信頼確立のために築いているものを無視したことは、常識にはずれている」と結論付けている。

争議の発端で、IUFは、主要な国際金融機関およびカンボジアで活動するNGOにラッフルズ利用を止めるように呼びかけた。今のところ正式な回答はどこからもきていない。ミラーのイニシアチブは、ラッフルズがカンボジアの仲裁委員会の裁定を遵守し、国際労働基準遵守を害することを止めるための国際的な圧力を強めるはずである。IUFおよびカンボジア観光サービル労連は、全面的な労働組合権尊重を基にしてラッフルズ争議が交渉で解決されるまで闘い続ける所存である。