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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


カンボジア ラッフルズの経営者、ホテルの組合事務所を略奪し、御用組合を設立

Posted to the IUF website 12-May-2004





アンコールにあるラッフルズの高級ホテル、グランドホテルドュアンコールの経営者は、カンボジア観光サービス労連への攻撃を続けている。同労連は、ラッフルズならびに他の5つ星ホテル経営者と労働組合権に関し激しく対立している。カンボジアにあるラッフルズの2つのホテルは、シェムリエプのグランドホテルとプノンペンのル・ロワイヤルであるが、4月5−12日までの平和な合法なストライキの後に職場に戻ろうとした300名以上の組合員を解雇した。組合は、ホテルがゲストから徴収したサービス・チャージをカンボジアの法律に照らし合わせ労働者に分配することを要求してきた。

5月7日に、ラッフルズ・グランドホテルの経営者は、解雇された組合活動家がホテルの外でピケを張っている時にホテルの組合事務所から組合の帳簿類を排除し部屋を空にするように命令した。この略奪の際、ホテル従業員の合法的な代表者として組合を認証する政府の認証書が盗まれた。

ラッフルズは、次にペーパー上の従業員組織を結成し、この組織と賃金と労働条件を規定する違法な『協約』を結び、国際ビジネスメディアに争議は解決したと発表した。

ラッフルズの2つのホテルで何百名もの解雇された組合員は、ホテルの外でデモを続けるが、彼らの組合の見解は会社とは異なっている。

組合の会長Ly Kormは、「争議が終わったと言うのは正しくない。200名もの組合員が職場に戻る権利を求めてホテルの外で抗議を行っている。会社は、組合結成に関する法律も、外部の力の介入を禁止する法律も尊重していない。選挙もなく、これに続く法律手続きも行われなかった。」と述べている。

5月10日、ラッフルズは、地方の労働省の援助で持たれた経営者と合法的な組合の会議で、その反組合の立場を繰り返した。ここでラッフルズの弁護士が違法に解雇された労働者の職場復帰は行わないと主張した。

労働省は、ホテルに10%のサービス・チャージを徴収し、半分を従業員に分配するように指示するサービス・チャージに関する規制案を発表した。サービス・チャージ規制の実施は、全国労働諮問評議会の援助の下で三者構成の協議の結果いかんである。

ストライキが起こったいくつかのホテルではストライキに参加した労働者を再雇用し、政府の仲裁手続きに加わろうという意志を見せているが、ラッフルズは若い組合に対して強硬路線の攻撃を率いている。ラッフルズが組合つぶしの攻撃の度合いを益々強めているためにカンボジア観光サービス労連への国際支援が至急に必要である。

争議の更に詳しい情報とラッフルズへの抗議は、ここをクリックしてください。