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ロシア・ネスレ経営者、組合に報復

26-Mar-2004





ロシア、チマシェヴスクのネスレ工場で組合指導者が工場の危険な状況から引き起こされた小さな事故のために突然解雇されたと最近報告した。詳細はここをクリック

工場の組合員は、安全性向上の組合要求を支持している。工場の従業員269名が、解雇された組合指導者アナトリィ・シュルガの復職を要請する嘆願書に署名した。20名の電気フォークリフト運転手とバッテリー担当も、彼らの部門の安全性向上を求めて別の嘆願書に署名した。

経営者は、臨時労働者に対し、組合を脱退し、現在の組合指導者を非難しない限り常用従業員としては雇わないと脅かすことで組合に叩き返している。

3月16−17日、人事担当のS. バリルコとアイスクリーム部門長のK.ロディンがこの部門の労働者を人事部事務所に集めた。労働者は、組合から脱退するか、あるいは組合議長アナトリィ・シュルガを交代させる新しい組合選挙を起こした折に常用契約を与えると言われた。アイスクリーム部門長は、自分の部門に組合支持者はいなくなり、支持者を排除するためにはどんなことでもすると語った。

3月18日、バリルコとコーヒー部門長I.ザクハローワは、工場で別の反組合集会を召集した。コーヒー部門の作業が止められ、労働者は組合指導者の復帰嘆願書を取り消せば常用契約を得られると告げられた。協力を拒み、組合指導者としてのシュルガを否認することを拒む者は、臨時雇用契約ですら更新しないと告げられた。

770名の工場労働者のうち常用契約を結んでいるのは170名しかいないため、雇用契約を持ち出すことは経営者にとって協力なツールとなる。残り600名は、このうちの多くが何年も同工場で継続勤務しているが、『臨時スタッフ』として扱われている。ネスレ経営者は、より安全な職場を求めて闘う組合への支援を弱めるためにこの状況を利用している。

今、行動を!


組合の問題に経営が直接関与することは、ILOの結社の自由に関する条約にもロシアの法律にも違反する。IUFは従って、チマシェヴスク・ネスレ労働者および彼らの組合を守るための行動を要請する。ネスレ本社と地元のネスレ経営者への抗議文も至急に必要である。ネスレにチマシェヴスク工場における違法な反組合介入を中止し、結社の自由を尊重し、安全な職場に対する労働者の権利を尊重するように申し入れていただきたい。選出された組合指導者を解雇し、臨時雇用労働者を雇用を失うと脅かす代わりに、経営者は、労働組合権を尊重し、労働者が自分たちの代表として選んだ組合指導者と安全衛生の向上に関し交渉を行うべきである。

抗議文は、ネスレグローバル人事部 およびネスレ チマシェヴスク工場に、 写しは IUF 本部書記局 および IUF モスクワ事務所にお送りいただきたい。 モスクワ事務所がチマシェヴスクネスレ工場労組にみなさんの支援を伝えます。