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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


世界の食肉輸出の3分の1が家畜の病気で影響を受ける

Posted to the IUF website 05-Mar-2004





国連食糧農業機関(FAO)によると世界の食肉輸出の約3分の1が、家畜の病気の大発生により影響を受けているということである。FAOは、世界の食肉および生きている動物の貿易は推定330億ドル(EU内の貿易を除く)であるが、もし、輸入禁止措置が2004年まで延長されれば、世界貿易の損失は100億ドルにのぼると推測している。

鳥インフルエンザとBSEに関連した動物の疾病の結果、貿易損失はおそらく市場緊縮や輸出禁止に直面している12カ国に蓄積されるだろう。この推定には、公共疾病管理措置のコスト、市場の不安定性や価格変動による生産者および消費者の損失、産業の一般コストは含まれていない。

『アジアの小規模鶏肉業者の被る影響は相当なものであり、過去2ヶ月間に1億羽の鳥が死ぬかまたは処分された。特にタイなどの輸出依存国での輸出禁止措置の影響は、現地での価格が急激に下がっているために小規模生産業者の収入不安定を増加させている。タイでは3600万羽すなわち国内の鳥の25%が処分された。』

アメリカとカナダの牛肉産業はこの2カ国で世界の牛肉輸出の約4分の1を占めるが、輸出禁止により痛手を受けている。米国農務省は、『米国牛肉輸出は、2003年に120万トンに達したが、もし禁止が2004年中継続されるならば、2004年は10万トンに落ち込むと推測している。』

FAOは病気のために生産低下と輸出低下が起こったための雇用喪失については推定をおこなっていない。しかし、この病気が流行した生産国の現状を見ただけでも、これは相当なものになるだろう。大規模なレイオフが米国の主要な牛肉生産業者で実施されている。この詳細な情報と関連リンクがFAO ウェブサイト www.fao.orgで入手できる。