IUF logo; clicking here returns you to the home page.
IUF
Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


パルマラット労働者速報 2号−2004年1月

Posted to the IUF website 29-Jan-2004





パルマラット危機:最新状況

パルマラット危機は1月18−24日の週に一層深まった。推定負債額は、140億ユーロに上る。ブラジルとパラグアイのパルマラット子会社に送金された多額の資金が現在調査されている。

パルマラット事業の実質価値(工場などの有形資産)は今では10−20億ユーロと見込まれている。イタリア、ラテンアメリカ、米国などの大きな子会社の乳業事業は利益を上げていないと見られる。カナダ、オーストラリア、南アフリカでの事業は順調のようである。

再建計画は、1月末に出す約束であったが、これは3月半ばまで出て来ないようだ。エンリコ・ボンディ氏は再三に渡り、世界の子会社の事業確認のために必要な書類をパルマラット本社に集めることに失敗している。

ほとんどの工場は操業を続けているが、多くの国でパルマラットの納入業者は、特に酪農業者は、過去からのまた現在の勘定を支払ってもらえないのではないかと心配している。

進展

しかし、いくつかの特定の進展があった。

オーストリアでは、昨年パルマラットが国内第2位の乳業会社NOMの過半数に満たない株式を収得しているが、生乳のパルマラットへの納入が12月中旬から止められている。しかし、これは地元のパートナーにもオーストリアの酪農業者にもほとんど影響を与えていない。この牛乳は他にたくさんの市場があるからである。この会社の過半数を所有する株主がパルマラットの持分を買い戻す兆しが濃厚である。子会社売却の暁には、NOMはパルマラットのハンガリー事業買収を行うようである。

パルマラットブラジルは、Goiasの牛乳加工工場の120名の従業員を解雇し、リオ・ベルデのトマト加工工場をユニリバーに戻すことを決定した。これは同社が買収しようとしていたものである。アルゼンチンのChascomusの工場は中規模のアルゼンチン事業の企業連合に売却されるという報道があった。

米国アトランタのパルマラット工場は、牛乳がなくなったために先週、生産を中止した。ニューヨーク、ニュージャージー地域の納入業者の多くが納入時の即払いを要求している。

組合からの報告

米国RWDSUは、ニューヨーク、ニュージャージー地域の上級副工場長が、3週間前にパルマラットのライバル企業で働くために退職したとの報告を行っている。彼は同社の3名のトップセールスマンを引き抜いて他社に移っており、パルマラットの主要な顧客を奪おうとしている。RWDSUは、この顧客の多くを組織化しており、組合はこれを止めるべく介入することが出来る。このようにしてパルマラットのRWDSU組合員の職を守ろうとしている。RWDSUとパルマラットは3週間後に団体交渉を始める。

イタリアでは1月22日のパルマラット経営側との会議後の声明で、イタリアの3つの組合、Flai-Cgil, Fai-Cisl, Uila-Uilは、パルマラットの産業資産、すなわち技術革新の資源、専門家かたぎ、雇用を維持しようという会社側の誓約および生産を維持するための会社と組合の共同の誓約に留意した。以前の発表では、組合は雇用維持と労働者の利益の保護を強調し、全国レベルまた欧州レベルでの産業発展の修正を求めた。組合は、労働者が他の債権者に出し抜かれないようにするために会社に対し法律手続きを取り、そして破産が適用された時は、法律で規定されている管財委員会に席を持つことを求める予定である。

2月10−11日にパルマラット欧州労使協議会の開催が決定した。

ブラジルイタリア、エミリア・ロマーニャ県(パルマラット所在地)の代表が1月23日にサンパウロでCONTAC/CUTが組織する大規模なイベントに出席する。IUF地域書記のヘラルド・イグレシアスもこれに参加する。同地域書記は、様々な連合、組合、小農、消費者団体、地方自治体、政府の代表が参加したカラジンホで先週行われた行動にも参加した。

IUFラテンアメリカ地域組織は、スペイン語の新聞記事切抜き集を出し始めた。これはホームページ(http://www. rel-uita.org)で見ることができる。Dossier de Prensaを見てください。(パルマラットロゴの創意に富む使用に注目)

最新情報を[email protected]に引き続き送ってほしい。