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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


パルマラット労働者速報 1号

Posted to the IUF website 16-Jan-2004





通常、企業別の速報は、IUF組合員専用のウェブサイトに掲載されるが、現在のパルマラット危機の実体から、この号は一般用ウェヴサイトに掲載する。

パルマラット労働者速報

第1号―2004年1月

特別報告:組合とパルマラット危機

2003年8月に本速報の第一号が出されたのは、第一回パルマラット労働者国際会議にむけての準備の最中で、会議で経験交換やパルマラット社における共通組合戦略構築のプロジェクトを進めることを心待ちにしている時だった。この会議は9月に開催され、一連の結語および将来の活動案が採択され、参加者は、世界のパルマラット労働者に有効な労働組合権を勝ち取る決意を強めていた。

このとき、あらゆる兆しからパルマラットは収益をあげている、非常に成功している会社で、売り上げは確実に伸び、賃貸対照表は健全であった。労働者からばかりでなく組合からもこの90年初頭に始まった終わりのない一連の買収に関して、そしてこの偏った成長戦略に関して疑問が寄せられていた。2002年の賃貸対照表は20億ユーロの流動資産の保有を示しているにもかかわらず、会社が簡単にボンド発行を行うことに関して疑問が寄せられていた。。会社は、習得性向は終わりとなった、買収も、新しいボンド発行も今後は行わない、と発表することで、この疑問を払拭させた。

突然の覚醒
そして、11月に、我々は、我々の恐れには十分な根拠があり、会社の成功に対する気がもめる逸話的な説明は真実であったことを発見し始めた。会社の人事政策に関して機構、ヴィジョン、一貫性が欠けているという我々の批判点は、財政報告においても同様であるということに気がつき始めた。もちろん、財政面では、機構(ごまかしの枠組み)、ヴィジョン(不正を働く)そして、一貫性が大きな経営ミスおよび申し立てられている犯罪活動を行う上で存在したが。

12月末、世界のメディアがタンツィ・ファミリーとパルマラットの財政操作の詳細を書きまくったとき、IUFは、そのホームページに、労働組合にとって最も重要なこと、すなわち30カ国に広がるパルマラットグループの3万6千名の社員への今後の影響が報道内容から除外されていることを記した。

1月中旬、うさんくさいファイナンスの虚構の家ではなく、真実のパルマラットグループ、すなわち世界の実際の生産現場がどうなるかということについて役に立つ情報がいぜんとして報道の中にあまり見当たらない。南アメリカ(15,434人)が全体の43%を占める。北米および中米(7,315人、20%)欧州(7,907人、22%)残り(主に南アフリカとオーストラリアー4,957人,15%)である。この労働者の多くがIUF加盟組合に代表されている。

1月末までに特別委員のエンリコ・ボンディが発表すると予想されている国際的な再建計画にこれらの事業の多くの売却(更に悪ければ、倒産)が含まれる事はほとんど疑う余地がない。バイヤーになる可能性のあるものは、こういった会社の焼け跡大処分特売を考えている。ブランドの習得のみに関心を持ち、重複する施設を排除し、そして工場閉鎖を行う会社に売却されるかあるいは、組合権を否定し、賃金・労働条件を下げる無節操な経営者に売却される危険が労働者にある。

1月15日に、IUF書記長ロン・オズワルドは、パルマラットの新しい特別委員エンリコ・ボンディに書簡を送り、この危機の影響を話し合うためにIUFと会合を持ち、パルマラット社員のニーズが考慮された再建計画を立てるよう要請した。

組合からの報告
IUFの意図は本速報を通じて、加盟組合が会社の今後の経過および労働組合活動について相互に情報を知らせあうようにすることである。

イタリアでは、パルマでイタリアの経営者と地方労組、州労組および職場委員会の間で定期会合が開かれ、状況の見直し、サプライ・チェーン、サプライヤーへの支払い、賃金の監視を行っている。全国レベルでも会合が持たれ、政府代表もこれに参加している。

他の国のIUF加盟組合は、以下の経過につき報告をしている。

カナダ CAWは、事業そのものは普段と変わりなく、この会社との関係が良くないために、パルマラットの売却展望のムードはかなり上向きに受け止められていると報告している。パルマラット買収に関心を持つバイヤーは、ネスレ、Nielson(Westin グループの一部)、Saputo(カナダの液体牛乳の40%のシェアを持つ)である。CAWは良い労使関係を保っている、特に最後の2つの企業によるテイクオーバーを期待している。

欧州労使協議会・EFFAT パルマラット欧州労使協議会のコーディネーター、ロベルト・ヴィセンティニーは、欧州労使協議会の臨時会議を開催するよう正式要請を行い、IUF地域組織EFFATは加盟組合に通知した。ここ数日のうちに日程が決まるようすである。

南アフリカ 南アフリカ・パルマラット社の企業業務および人事担当の重役とFAWU副書記長Katishi Masemola、地方役員、職場委員を含む8名のFAWU代表が1月13日に会合を持った。会議後の共同記者会見は大きな出来事として報道で相当大きく扱われた。会議で、会社はFAWUの代表に通常通り事業を行っていることを請け合った。サプライヤーには期限どおりの支払い行われ、労働者の賃金は通常通り支払われ、今後もそうされる。クリスマスとお正月の間に南アフリカの子会社は、ボンディが任命したプライスウォーターハウス・クーパーズ社により監査を受け、財政状況は健全であり、南アフリカ企業統治基準に合致したものであると認証された。会社代表は、非常に収益の高い南アフリカの子会社をパルマラットに残すようにボンディ氏に嘆願を行うつもりであると示唆した。そしてもしこれを売却することが決定されるならば、南アフリカ・パルマラットは、この企業が労働者と拘束力のある協定、条件をそのままにして売却されるべきであると主張するとした。FAWUは明らかにこの立場を支援しており、もし会社が処分されるのであれば、現在乳業部門に携わっていない地元の投資家に売却されるべきであると付け加えた。パルマラットがその主要な競合会社である、ダノン・クローバー、ネスレ・デイリーメード、デイリーベルに買収されるならば、集約化および雇用喪失が起こることを組合は恐れている。

FAWUは会社と再び会合を2月に持つ。この時、会社からのこれらの言質を合意覚書の中に入れるよう要請する。

貿易産業省と農業局は、必要であればFAWUに援助を喜んで提供することを明らかにしている。

ブラジル CONTACT/CUTとIUFラテンアメリカ地域書記局は、1月15日にブラジルで最大の工場での行動を起こした。次回の速報にこの報告を掲載する。

調整:IUFの役割
加盟組合は、IUFにそれそれの国の経過の情報を上げることが緊急に要請される。特にパルマラット特別委員との会合のためにIUF書記局が要請した場合、協力が必要である。

パルマラットの危機の間、この速報を定期的に出す予定である。情報は、
 Jacq[email protected]に送っていただきたい。