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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


政府所有カントリークラブの韓国女性労組に飛躍的な勝利

Posted to the IUF website 07-Dec-2003





IUF加盟の韓国女性労組(KWTU)は、ゴルフ場に雇われる多くの女性労働者の権利の闘争に重要な勝利を果たした。韓国では2万名のゴルフ・キャディが働いているが、この大半は女性である。キャディは労働者としての法律上の身分が不明瞭なため、ゴルフ場のオーナーは組合承認と団体交渉を拒絶するためこの不明瞭さを利用している。高い事故率、負傷率にもかかわらずキャデイは労災保険にカバーされていない。そしてほとんどのゴルフ場ではキャディに目を怪我から守るメガネの着用を禁じている。不当解雇およびセクシャル・ハラスメントからの保護もない。

2年前、政府はキャデイの権利を確保するための政策変更を確約したが、キャデイは今でもこの実施を待っている。同時に、ゴルフ場のオーナーは、結成された組合をつぶそうとしている。

10月16日、110名の女性キャディ(KWUTの支部組合員)がソウルの中心部から約30キロの場所にある88カントリークラブからロックアウトされた。組合は18ヶ月の闘争を経て2001年7月にはじめて勝ち取った団体協約の更新に努力しているところであった。クラブの経営者は、労働基準法の定義によるとキャディは労働者ではないため組合と話をする義務はないと論争した。経営者はカントリークラブを一時的に閉鎖し、協約がまだ有効であるにもかかわらず、組合員を追放した。組合事務所の電気は止められ、組合員は敷地に入ることを阻まれた。

組合はクラブの出入り口で一連のデモを行い、これに闘った。11月5日に、組合員はこの88カントリークラブを直接所有する韓国政府愛国者退役軍人省の前でデモを始めた。IUFの要請を受けて世界のIUF加盟組合が本省に抗議メッセージを送り、この闘争を国際的に支援した。


組合員は愛国者退役軍人省の前で、政府所有のゴルフ場での組合つぶしの終結と組合権の尊重を訴えて何度もデモを行った。


圧力を受け、経営者は交渉には合意したが、組合員と非組合員では異なる仕事の割り当てなど差別的なアンチ組合条項を協約に挿入することを主張した。同省で組合のデモが続けられたにもかかわらず、政府はKWTU88カントリークラブ労組会長に会ってこの解決を話し合うことを拒否した。11月25日には、80名の組合員が同省の前でデモを行い、クラブの経営者が大臣と直接話しあうために入省した直後に、大臣に会うために建物に入ろうとした。これは機動隊に止められたが、この組合行動により、政府に最終的に満足のいく解決を出すための介入を行わせることに成功した。


88カントリークラブ社長事務所の前での3昼夜に渡る座り込みで、最終的に経営者に労働協約の調印をさせることになった。


新労働協約は、韓国のキャディ労組により成功裡に更新された最初のものである。この協約は、労働者の組合承認、組合代表に対する権利を保証し、ゴルファーによるセクシャル・ハラスメントに関する規定が入れられ、キャディにはしばしば否定されていた労働基準法が全女性労働者に保証する60日間の産休と毎月1日の生理休暇を保証するものである。同組合はIUFおよびその加盟組合に対し、この困難な闘争の間に受けた支援と連帯に対し謝意を表明した。