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Uniting Food, Farm and Hotel Workers World-Wide


キプロス 組合員の動員力でホテル部門の新労働協約を勝ち取る

Posted to the IUF website 22-Aug-2003





IUF加盟のキプロスホテル従業員連合OEXEV-SEKは、ストライキ行動に支援された強い組合員の動員力に助けられ、厳しい交渉の結果、新しい労働協約を勝ち取った。産業全体を網羅する労働協約の更新交渉は、経営者が非妥協的な態度を取ったため、組合が交渉過程に労働大臣の介入を要求した12月半ばから暗礁に乗り上げていた。

労働大臣の提案は、組合および3つ星、4つ星、5つ星ホテルを代表する経営者協会からは受け入れられたが、2番目の経営者団体である、全ての星を含む多くの経営者を代表するPASYXEはこれを受け入れなかった。イラク戦争から客室使用率が大幅に減少した結果、経営者の拒絶は頑なになり、6月24日にストライキを開始すると組合が発表するに至った。ストライキの呼びかけにより労働大臣が更なる仲介を提供し、大臣の修正提案を組合および少数派の経営者団体が承認し、調印した。PASYXEはこれに加わらなかった。PASYXEが新しい労働協約を拒否したので、組合は7月3日に同協会の5つ星、4つ星、特定の3つ星ホテルでストライキを決行した。その結果PASYXEはロックアウトを呼びかけた。

PASYXEの会員がこのロックアウトの要請を拒否した時、この協会は態度の軟化を余儀なくされ、大臣の新しい協約案を認めた。とはいえこの協約に調印はせず、個々の会員がこれに調印するもしないも自由であると宣言するにとどめた。

これに対し、組合はそれぞれのホテルの組合員を動員し、全経営者に調印の拒否はストライキにつながると知らしめた。各経営者がこの協約に調印し始めたので、PASXYEは再びその態度を軟化させ、労働大臣の前でこの労働協約に調印した。

新労働協約は2002年4月1日に遡って有効で、1年の期限である。ほとんど全ての組合の要求が入っており、総体的賃上げ、初任給引き上げ、医療および年金基金への経営者の負担額を向上させたものである。